2005年12月11日

SAYURI

SAYURI.jpgMemoirs of a Geisha3.jpgSAYURI1.jpg

アーサー・ゴールデン著の、祇園の花柳界に生きたさゆりという女性の半生を描いた原作の映画化。
原作は、元芸妓であった新田さゆりという女性が、晩年にアメリカで知り合った歴史家に自らの半生を語るという内容で、まるで実話のようにリアリティーがあって、作者がアメリカ人であることを忘れるような内容。和訳版は勿論京都弁で語られるのも魅力の一つかもしれない。

さて、ハリウッド映画版『SAYURI』は・・・・
スピルバーグの映画化を聞いてから、さゆり役のキャスティング等、いろいろな噂が飛びましたねー。
藤原紀香だとか菊川怜だとか・・・言語はどうなる???云々・・・(^^;
しかして・・・映画は、監督がロブ・マーシャルとなって、
実にハリウッド的アジアンなキャスティングで、英語の中に日本語が入り乱れる、
なんというか、実にファンタジックなパラレルワールド的な、SAYURIという女性のシンデレラストーリーになっておりました。
もういい加減、日本がオカシイ?とか何だとか、言っても始まらぬことを言うよりは、
これはこれで楽しまなくては損でございます♪
文句言うのは原作者のアーサー・ゴールデンに任せましょう。(言わないか?^^;)
全編飽きることなく、この映像美と不思議空間の中で繰り広げられる女の闘いと、さゆりの恋の行方を楽しんでまいりました。


冒頭貧しい漁村で育ったさゆりと姉が、みやこ(京都らしい)へ・・・姉は女郎屋へさゆりは置屋の下働きとして売られていくわけですが・・・この漁村での会話は全部日本語。みやこへ出てからは英語ベースの日本語少しに無理なく(汗;)変わっていく・・・。例えばパラレルワールドですから(笑)、日本が昔、英語圏の国の植民地だったりしたら、こんなんかいな?
この少女時代のさゆり役の大後寿々花ちゃん、まだ小学生なのにこのパラレル言語をこなして、さゆりの人生で特別な出会いである渡辺謙演じる会長さんとの出会いまでを、健気でいじらしく演じています。
チャン・ツィイーとの交代も違和感が無かった。
むしろチャン・ツィイーは、水揚げをして大人の芸妓へと成長していく過程から後の部分で、子供っぽ過ぎたのではないかと思う。
さゆりを虐める先輩芸者の初桃役のコン・リー、その艶姿はクルエラのようでしたが・・(^^;
さすが情念と女の陰険さを演じて、なお恐くて美しいーーー。
しかしまぁ〜チャン・ツィイーvsコン・リーのバトルが映画で見られるなんて、もろ楽しいですよね。
さゆりを育てる豆葉役のミシェル・ヨーのコン・リーと相対する演技と魅力も見物。
渡辺謙も、これがハリウッドデビューの役所浩司もソツの無い演技ではありましたが・・・
一つだけ思ったのは、会長役の謙さんと、延さん役の役所さん、
私がキャスティングするなら逆にするんだけどな・・・(^^;
渡辺謙はアクが強い俳優だと思うんで、さゆりを奥ゆかしい優しさと愛で包み込む会長役は役所浩司のほうが上手いと思うんだけど・・・・?ま、これもハリウッドですね。^^
まぁ〜とにかく他にも色々面白いシーンもあって・・・
そうそうチャン・ツィイーの舞踏シーンなぞは蜷川演出の心中物のようで、何だかとても現代的。
ついでにチャン・ツィイーの着物姿・・・・帯から下が長すぎ!(笑)
なんて、文句は言いませんがとにかく面白かった!(^^;


posted by ラクサナ at 21:31 | Comment(7) | TrackBack(10) | 2005年12月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
私も観てきました!
もっと色々突っ込みたかったのですが以外にも(?)感動しちまいました。(笑)
日本人のさゆり役に中国人のチャン・ツィイーが演じることに色々賛否両論あったようですが、やはりチャン・ツィイー程の存在感と演技力を持つ日本人女優はいなかったということでしょうか?
なんだか寂しいですよね。
そして私も大好きなコン・リー。
初めから最後まで嫉妬に狂う性悪女で、こんな扱いでいいの!?って逆に心配になっちゃいました。
男優陣では、私は役所広司さんの英語の発音の素晴らしさにビックリ!
渡辺謙さんはなんだか大人目の役どころで思ったより印象に残らなかった。
ラクサナさんがおっしゃる様に役所さんと渡辺さんが逆の方が良かったかもしれないですね。
それか、会長役は若き日の仲代達也さん。
それは無理なんで、例えば阿部寛さんだったらもっとひょうひょうとユーモラスな会長さんを演じて面白かったかも?な〜んて想像しちゃいました。
Posted by みはまま at 2005年12月12日 17:39
みはままさん!
もう突っ込んでたら疲れますもんね。^^;
日本人でさゆり役を、もっと原作の雰囲気で演じられる女優はいる気がしますが・・・(昔の女優さんだったらいくらでもいますよね?)
やはりハリウッド映画ですから、世界で売るための知名度や実績においては無理なんでしょうねー。
でもコン・リーは、マイペースで演技全開していた気がしますよ。この映画で演技賞ノミネートされるなら彼女しかいないでしょうね。
わーい、やっぱりみはままさんも男優のキャスティング、そう思われましたか?渡辺謙は役柄から、かなり個性を抑えた演技してて、もったいない気もしました。
若き日の仲代達也さん、いいですね〜。
そうだ、やれるもんならこの作品、TVドラマでも何でもいいから日本でリメイクしてみたらどうでしょうね〜?^^b
Posted by ラクサナ at 2005年12月12日 23:36
わたくしも観てきました!trackbackさせていただきました!
やはり皆さま突っ込みたくなるようですわね。
一緒に観に行った友人たちの突っ込みも相当でございました。
やはり着物はジャポニズムですもの。
謙さんは相変わらず素敵でした。あの方40代後半のようですが
sexyですわよね。
Posted by margot2005 at 2005年12月14日 23:28
margotさま、TB有難うございました。
突っ込めるのも日本人の特権でしょうか・・・ちょっと寂しゅうございますが。(笑;)
芸者は芸を売るもの・・・っと何度も出てくるわりには、お女郎さんのような着こなしがたくさん出てきましたねぇ。(^_^.)
冒頭のさゆりの実家での父親役がマコさんで嬉しかったんですが、実家での言葉は何故か日本語オンリー???
でも、まぁなかなか存分に“Parallel World of a Geisha”を楽しませて貰いました♪^^
Posted by ラクサナ at 2005年12月15日 17:06
私も観てきました。この作品、好きです♪良かったです。
冒頭の漁村での会話の日本語が、置屋さんで突然英語となるところは「むむ??」と思いましたが、それにもすぐに慣れてしまって、細かい突っ込みはすべて忘れて思う存分楽しんできました(それが一番!笑)
コン・リーとミシェル・ヨーの女同士の闘いが良かった〜。子役の子も可愛かったですね♪
Posted by Ako at 2005年12月17日 22:44
観て来ましたぁ〜
ひゃ〜パラレル・ワールドですか〜〜なるほど〜〜
私は何故かかなり心の狭さを露呈するようなレビューになってしまいましただ・・(汗)
そうそう!チャン・ツィイーへのただならぬ思いが噴出して面白かったですね=コン・リー!!
チャンはあまり色気が感じられなかったんですよね〜衣擦れの音にはどぎまぎしましたが(笑)
大後寿々花ちゃんは先が楽しみですね^^
Posted by マダムS at 2005年12月17日 23:51
>Akoさん
私もいろいろと違和感はあったものの、子役の大後寿々花ちゃんが可愛くて健気で・・・その辺りからは素直にストーリーにハマれた気がします。
コン・リーvsミシェル・ヨーの闘い、動と静って感じで面白かったですね。特にミシェル・ヨー姉さんの雰囲気は素敵で、好きです。

>マダムSさん
そうなんですよ〜パラレルワールド!
その感じは、もうチャン・ツィイーが主演と決まった頃から、予告を観た感じから、肝に命じて鑑賞に望みました。(^^;
以前スピルヴァーグが、コレの映画化を決めた頃に黒沢監督に相談したら、「日本語で映画化しなくてはダメだ!」っと強いお達しがあってスピちゃんは頭を悩ませちゃって、それが原因かどうか、映画化もすっかり遅れて、監督もロブ・マーシャルに譲っちゃったみたいですね。黒沢監督がご存命なら、この『SAYURI』も、また違ったものになったかもしれませんが・・・。
文句はないと言いながらも、さゆりが芸を極める描写があまり印象に残らず、水揚げのエピソード(相手は医者かよ!)なんてのに目を丸くする・・・私!?(爆)見てくれの奇妙さより、内容に日本が見えなかったことがマダムの怒りを買ったのだと、私もお気持ちはよく判る気が致します〜!


Posted by ラクサナ at 2005年12月19日 01:59
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