2006年01月20日

灯台守の恋

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お互いに夫や妻がありながら偶然出逢ってしまった相手と、たった24時間だけ心を通わせる、静かでいながら秘められた思いの強さに、その余韻に、心震わせる珠玉のラブストーリー『マドモワゼル』。
そのフィリップ・リオレ監督が、再びサンドリーヌ・ボネールをヒロインに向かえた『灯台守の恋』!
ブログのお仲間からのおススメもあって、もうヨダレが出るほど観たかった作品。
いや〜〜〜良かった!!!
ただただ大人のラブストーリーを期待していった私は、他の意味でも見応えが大きくて、また忘れえぬ作品となりました。

フィリップ・リオレ監督万歳〜!黒ハート


舞台は世界の果てと呼ばれるフランスはブルターニュの辺境地、ウエッサン島。
パリに住むカミーユ(アン・コンサイニー)は、両親の家を売却する為に島に戻ってくる。
家の売買契約を明日に控え、その売却に寂しそうな顔を見せる叔母のジャンヌと最後の夜を家で過ごすカミーユだが、
その夜、亡き母マベ(サンドリーヌ・ボネール)に宛てられた一冊の本を読み始める・・・。
その本の表紙に描かれた絵は、カミーユの父が灯台守として働いていたラ・ジュマン灯台であった。
そして舞台はその本に書かれた1963年のウエッサン島に遡る。
カミーユの父イヴォン(フィリップ・トレトン)の灯台守の相棒として、アントワーヌ(グレゴリ・デランジェール)が島へやってくる。
アントワーヌはイヴォンの家へ居候することになるのだが、閉鎖的で独特の文化思考を持った住人たちにアントワーヌを歓迎する気持ちはなく、陳情書で彼の灯台守の仕事を奪い島から追い出そうとさえする。
だが、イヴォンは相棒として働くアントワーヌに徐々に信頼を寄せていく。
そんな中、アントワーヌとマベはお互いの想いを言葉に出せずにいたが・・・・


とにかく冒頭からウエッサン島の風景画素晴らしく・・・ジュマン灯台は海の中にそびえ立っている。
灯台守の仕事は、まずこの灯台へロープにぶら下がって登るという命がけの移動作業から始まる。
2週間は灯台で働き、1週間は陸に戻るというこの仕事の描写が、何とも見応えがあり面白く、圧倒される!
海に囲まれた地方ならではの魚介類の食事の話などは、想像するだに楽しい♪

そしてアントワーヌとマベ、二人の描写。
特別な台詞も無く、その交わす視線のみで恋に落ちていく二人・・・。
「もう瞳で殺して下さい・・・・!」目揺れるハート
また二人の強い想いだけに留まらない、島の祭りの花火のシーンが秀逸。

アントワーヌ役のグレゴリ・デランジェールは、つい最近「ボン・ヴォヤージュ」で観たばかりの誠実で知的、かつ人懐っこい魅力に加え、この作品では辛い過去を秘めたミステリアスな雰囲気と苦悩する男の魅力も兼ね備え、素晴らしい魅力を発散している。
そして、マベ役のサンドリー・ボネール。
閉鎖的な島での暮しに夫を愛しながらも、外の世界から来た男に惹きつけられる人妻。
ベタな役どころを、彼女の物腰、眼差しで語る演技が全てを魅力的かつ知性的に見せてしまう素晴らしさ!
そして特筆すべきは、夫役イヴォン役のフィリップ・トレトン。
徐々にアントワーヌに信頼を寄せるも、終盤に至って苦悩と葛藤する心を彼もまた台詞無しで表現しているシーンもあり、灯台守の男としての年月やマベを想う気持ちを本当に見事に演じきっている。
本当にこの3人演技と魅力が、単なる恋愛劇に留まらない人間ドラマを魅せてくれる。
原題が『L’EQUIPIER』、仏語で「相棒」というような意味であることも納得。
心を通い合わせた二人の男の物語なのですね。
ラストの一枚の写真に・・・・思わず涙涙涙。。。もうやだ〜(悲しい顔)

posted by ラクサナ at 21:00 | Comment(6) | TrackBack(3) | 2006年 1月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
良かったですよね〜これ!ラク様の感想も首を長〜くしてお待ちしとりました♪
会う人ごとに「ねぇ観た?」って聞きたくなるほど誰かと語り合いたくなる映画だったです。
つい最近「マドモワゼル」DVDで再見しましたけど、あの中で燈台守の話してたんですね〜すっかり忘れてましたよ・・監督の遊び心だったみたいですね^^そちらでは灯台のレプリカなんて売ってましたか!? 思わず買おうかと思いましたよ私。高いのでやめましたが。
グレゴリさんも次回作が楽しみですん♪
Posted by マダムS at 2006年01月23日 15:46
素敵な大人の映画でしたね。ラストの二人の写真にはわたしも涙が...。フランス映画って最初からストーリーが解ってしまう作品て少ない気がしますが、これはじっくりと、しっとりと物語が流れて行って素晴らしゅうございましたわ。
わたしもマダム同様グレゴリさまの新作楽しみでございますぅ!
Posted by margot2005 at 2006年01月23日 23:17
マダムS様!早速に有難うございます。
本当に素晴らしく良かったです〜!
グレゴリ・デランジェールも、先におススメの『ボン・ヴォヤージュ』を観ておいて良かったです。更なる彼の魅力が堪能できました!^^
音楽も素敵だったし、3人の言葉などなくとも、語りかける心の声が聞こえるような演技には本当に魅せられました。
おっと『マドモワゼル』!
そういえば・・・思いだしました。
確か灯台の模型が意味深く使われていたような・・・ラストにサンドリー・ボネールが、灯台のポスターを見て微笑むシーンがありましたっけ・・・好きでしたわ〜彼女のアノお顔が。^^ジャック・ガンブランも素敵なんですよね〜!私も『マドモワゼル』再見したいです。南仏へと又旅立たねば!(笑)
灯台のレプリカ、コチラの劇場では置いてませんでした。コレですよね→http://www3.ocn.ne.jp/~matsu814/jumant.htm
ん〜欲しくなりますよね!^^
Posted by ラクサナ at 2006年01月23日 23:26
margot様!
本当に素敵でした!
そうなんですよね、先に観た『ボン・ヴォヤージュ』も違った意味でハリウッドっぽいなっと思ったんですけど、『灯台守の恋』は、フランス映画の素晴らしさと、ハリウッド的なストーリー展開の明確さに、プラス素晴らしいシチュエーションがありましたよね。全く見事な作品でした。
グレゴリ様は、ルルーシュの新作があるとか何かで読みましたけど、作品自体が群像劇で今ひとつみたいでコッチでは公開されるかどうか?
とにかく出演作も増えるでしょうから楽しみですよね〜これから!
Posted by ラクサナ at 2006年01月23日 23:40
この作品はまだ見ることができませんが
『マドモワゼル』見ました(^^)良かったです。
そうそう、この『マドモワゼル』の中で灯台守のお話がでてきたので
この『灯台守の恋』は、その中で話していたストーリーなのかと思いました。
ちょっと似てますよね。DVD化が待ち遠しいです♪
Posted by Ako at 2006年02月06日 19:46
Akoさん、ブログへお邪魔してきました♪
『マドモワゼル』気に入られて良かった!
そうなんですよね〜灯台の話が出てきましたよね。この監督作としては、確か『灯台守の恋』の方が先に発案されたみたいで、まんざら関係なくもないみたいですよね。
Posted by ラクサナ at 2006年02月07日 00:42
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『灯台守の恋』
Excerpt: 2004年フランス 監督:フィリップ・リオレ 「マドモアゼル」 出演:サンドリーヌ・ボネール/フィリップ・トレトン/グレゴリ・デランジェール/エミリー・デュケンヌ 公式サイト 良かったですこれ本..
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2006-01-23 15:34

「灯台守の恋」
Excerpt: 「L'Équipier」...aka 「The Light」2004 フランス ヒロインは「仕立て屋の恋/1989」「イースト/ウエスト 遥かなる祖国/1998」「マドモアゼル/2001」のサン..
Weblog: ヨーロッパ映画を観よう!
Tracked: 2006-01-23 22:00

FUN … 『灯台??』&『プライマー』
Excerpt: 『FUN the Sunnyday』 「さにぃさいど しねまぁ(?)」
Weblog: FUN×5 ??五つの楽(fun)を探して??
Tracked: 2006-01-29 09:51
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