2006年02月17日

ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実

One Day in September2.bmp

昨夜、WOWOWの放送を鑑賞しました。

『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』は、まずはミュンヘンでのオリンピック・プロモーションビデオを、のどかに映し出し・・・
テロの襲撃で命を落とした一人、イスラエルのフェンシングの選手の幸せそうな結婚式の映像に、現在の彼の妻のインタヴュー・・・
それに、現在唯一生き残っているテロ犯の一人、ジャマール・アル・ガーシーのインタヴューを重ねていく・・・。

しかしこのドキュメンタリーを観ての驚きはやはり、ドイツのテロに対する対応のまずさ、未熟さ。またイスラエルの断固たるテロの要求は受け付けない態度。
自国の決断を知らされずとも知っていたと思われる、絶望的な目をしていたという人質のイスラエル選手たち。

オリンピックを早く再開したいが為に、テロに対する対応を焦る開催国のドイツ。
オリンピックだから世界の注目を浴び、ブラック・セプテンバーのテロは成功であって、我が誇りと言いきるテロの生き残り、ジャマール・アル・ガーシー。
一体オリンピックって何よ???

事件後ドイツがテロの生き残り3人に対して行ったとされる、ハイジャック偽装疑惑事件も衝撃的だが・・・一切をドイツ側の責任とするのもおかしい気もする。

この作品で語られる事実という出来事がどれもこれも辛い。辛くてたまらない・・・。


スピルバーグの『ミュンヘン』が、この作品を参考にして五輪村襲撃事件の部分を作り上げたドキュメンタリーとして成功しているのが良く判った。
テロ襲撃の部分は、細部にわたり『ミュンヘン』と一致している。
『ミュンヘン』鑑賞時は知らなかったが、テロの襲撃に、そのたくましい体で応戦したアマレスのレフェリー、ワインバーグの役をしていたのは、当時まだ赤ちゃんであったワインバーグの息子さん、グリ・ワインバーグであったそうだ。彼は父親の最期の姿を演じ、実際には記憶に無い偉大な父の思いを身をもって体験したのだろうか・・・。
調度オリンピックで中堅どころの活躍果たす選手たちは、父親になったばかりの年齢であることも痛々しい。
事件後復讐をして貰っても、大事な父親が帰って来る訳でもない。
人の命の重みを、国だとか思想だとか誇りだとか・・・
そういった物と引き換えにして欲しくないと切に思うばかりである。


この記事へのコメント
ミュンヘン五輪事件での西ドイツ治安当局の対テロ対策の未熟と技術の低さを露出してしまいましたが、事件後・早急にテロ対策組織の開発が始まったんですよねぇ〜

その一つが警察系の対テロ特殊部隊
第9国境警備隊【GSG-9】の開発。
開発当初は無名な組織ではありましたが、77年のソマリア、モガデシュ空港における、ドイツ航空ハイジャック事件の際に、西ドイツ政府の正式な派遣命令により、光と音で犯人を硬直させるスタン・グレネードを使った、突入作戦で乗客に一人の犠牲者も出さずに、犯人3名を射殺、一人を逮捕し機内を5分で制圧する作戦に世界を驚かせたです。

【GSG-9】の突入劇は世界を驚かせると同時に、テロ対策組織の開発に悲観的だった先進国に、対策組織開発の1ヒントを与えた事件だったですね。また・【GSG-9】の高レベルの訓練と理想の装備は、現在世界の警察系テロ対策部隊の手本となっております。

Posted by 60式戦車。 at 2006年02月17日 23:17
60式戦車さん
テロ特殊部隊【GSG-9】、凄いですね〜!
ドイツはミュンヘン事件の5年後に、もうそんな部隊で世界の注目を集め、お手本となる活躍をしているとは!その部隊が軍隊ではなく警察機構の一端であることも何をか言わんやですねー。
なんか・・・そういえば先日観た『フライトプラン』も確かドイツの飛行機だったと思うんですけど・・・ジョディさんが光と音で硬直させるスタン・グレネードを喰らわなくて良かった・・・などとバカなことを考えてしまいました。(^^;
Posted by ラクサナ at 2006年02月18日 18:10
このドキュメンタリー、ラクサナさんのお知らせで、見たかったけど、
出かけていて、見過ごしてしまって、、(^^;
スピルバーグの「ミュンヘン」を見たときに、
このテロのシーンなど映像がドキュメンタリータッチだと思ったけど、
参考にしていたんですねぇ〜。
私も映画を見て、国家のメンツみたいなもので、
個人の命を、彼らの幸せを奪って良いものか?と怒りを覚えました。
Posted by 紫の上 at 2006年02月18日 18:50
紫の上さん、もし宜しければこのドキュメンタリー、何とか致しますですよ!^^
なかなか観るのも辛いドキュメンタリーですけど、当時のオリンピック選手たちの活躍も交えての秀作だと思います。
Posted by ラクサナ at 2006年02月18日 20:22
ラクサナさん、こんにちは。
え〜!このドキュメンタリー作品、何とかしてくださるのですか?
とっても嬉しいです(^-^)
辛いドキュメンタリーでも、目を背けずに、
しっかり見たいと思います。
よろしく、お願い致しますm(_ _)m
Posted by 紫の上 at 2006年02月19日 14:54
紫の上さん、了解致しました。
明日にでもメールさせて頂きますね。(^^)v
Posted by ラクサナ at 2006年02月19日 22:36
遅まきながら、やっと見ることが出来ました。
いやぁ〜、これがドキメンタリーだなんて・・・。フィクションではないの?
信じられない思いでした。

伝統と調和の町、ドイツのパラダイス、ミュンヘンで起きた事件は、余りにも痛ましすぎます。
パレスチナのテロ組織、イスラエル、ドイツ、それぞれの国だとか誇りとか思想とかで、人の命と引き替えにして欲しくないと私も思いました。
殺された人々の家族のことも思うと居たたまれない気持ちになります。
辛いドキュメンタリーだけど、心の奥に響いて、涙が溢れました。
アル意味「ミュンヘン」よりも、感動したかもしれません。
おかげさまで、本当に見れて良かったです。有り難うございましたm(_ _)m
Posted by 紫の上 at 2006年04月03日 18:24
[Em154]紫の上さん
コメント(感想)有難うございます!
真実の重みを、当然のことながらひたすら感じる作品でしたね。
人質になった選手の方々の、絶望的であったろう思いと、残された家族の悲しみに絶句・・・。こういったドキュメンタリーの存在を今まで知らなかったことにも絶句・・。
辛いけれど「ミュンヘン」と合わせて、知ることと、痛みと共に何かを感じることができたことは、私も良かったと思えました。
Posted by ラクサナ at 2006年04月07日 00:04
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