2006年03月30日

ヒストリー・オブ・バイオレンス

HISTORY OF VIOLENCE4.jpg平凡で幸せな家庭の中に、ある日突然飛び込んできた暴力と、夫の過去への疑惑・・・同名のグラフィック・ノベルから、デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。

いや〜いいですねぇヴィゴちゃんのこの不気味なお顔・・・目exclamation×2

クローネンバーグの作品って、最初の頃は、ドロドロ、騖ブキュ〜〜〜むぅ〜どんっ(衝撃)っと、訳わかんなくて気色悪げでありましたが・・・
最近の作品は、結構おとなしめなビジュアルで、人間の核心が気色悪げっと、段々好みの色合いになってきました。
そんな訳でこの作品は、冒頭からの、あるような無いような日常と暴力の交錯から・・・1時間36分と上映時間もかなりタイトに潔く、思考も交錯のラストへと結びつく・・・その不気味さ加減も非常に面白く恐ろしく、グングン引き込まれる内容であり・・・
彼の作品としては、判りやすくなって、奥が深くなってきたってのが何より素晴らし〜じゃござんせんかexclamation&question

インディアナ州の田舎町で、ダイナーを経営するトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は、弁護士の妻エディ(マリア・ぺロ)と、二人の子供と暮す平凡な男。だがある日、閉店間際の彼のダイナーへやってきた強盗紛いの男二人組に、従業員ともども命の危険を感じたトムは、信じられない勢いで、とっさに彼らの拳銃を奪い、二人を射殺して危機を乗り越える。
そんな彼をマスコミが取り上げ、一躍街の英雄と騒がれるのだが・・・・
ある日、そんな彼の店に、人相の悪い不気味な男(エド・ハリス)が、やってくる・・・・。


HISTORY OF VIOLENCE3.jpg

グラフィック・ノベルからの映画化っていうと、最近では『シン・シティ』がありますか・・・
やはり共通テーマはヴァイオレンスなんでしょうか・・・
でもクローネンバーグが仕掛けるヴァイオレンスは、まるでcancerのように、いつ発症するかわからない代物。
芽を吹けば恐いが、共存しなければならない人間は、上手く抑えて命を繋げてゆく・・・・。
時には愛も家族も巻き添えに・・・・でもそんな愛や家族にだって暴力は潜んでいる。

HISTORY OF VIOLENCE6.jpg
なんたってヴィゴ・モーテンセンのブルーの瞳が、微妙に変わる瞬間がタマリマセン。
昔々ショーン・ペン監督作『インディアン・ランナー』で、暴力的なベトナム帰りの男を演じていたけど、そんな彼が物静かで知的な眼差しから一変して、稲妻のように暴力を振るうキレ具合が想像にたがわず見事。
妻を演じるマリア・ぺロも、モザイク入りもありの熱演。夫とは子連れの再婚って設定なのでしょうが・・・前半と後半のそのシーンの対比にも目を見張るものがあり、人間の暴力性とは、単に人と人との争いだけではなく、いろいろなシーンで人間それぞれに存在するものってのが見ていて恐ろしいー。
ちょっぴりジュリエット・ビノシュ似のような、優しい面立ちの息子役もなかなか・・・。
オスカーにノミネートされたウィリアム・ハート、教えられなきゃ判らないほどの変わり様の彼がウィリアム・ハートだと知ることで、いっそう不気味度アップ!(笑;)これまた悪の組織のボス、ヴィゴちゃんの兄貴分を演じて、同じく不気味な顔の不敵な男エド・ハリスと同等の怪演。

っと言う訳でこの映画、ヴァイオレンスなシーンで、一瞬でも胸がスカッとしたり、頷いたりしたのならば・・・
クローネンバーグの仕掛けた罠に、ハマったと言えるのかも知れない・・・
posted by ラクサナ at 19:05 | Comment(5) | TrackBack(2) | 2006年 3月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
今晩わぁ〜
なかなか面白かったですよねこれ。
クローネンバーグとしては大人しい方なんでしょか?
あの息子君(ほんとビノシュ似)連れ子なんでしょうかね〜?学校でいじめっ子をのしちゃったのはDNAのなせるわざとばかり思ってたんですけど、ヴィゴ義父さんに触発されたっても考えられますよね。どっちなんだろう・・どっちでもいいけど(笑)
Posted by マダムS at 2006年04月02日 20:11
この原作のグラフィックノベルは、「コンスタンティン」や「Vフォー・ヴェンデッタ」と同じ会社から出ているものだとか。
マンガにありそうな話だなと思いました。
ヴィゴの身のこなしがかっこよかったです。どう見ても、一般人じゃないだろ。(笑)
写真の不気味なヴィゴもなかなかですが、わたしはラストのうるうる目のヴィゴが好きです。(爆)
Posted by MACHI at 2006年04月02日 20:23
[Em153]マダムSさん
クローネンヴァーグとしては、前回の『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』辺りからグロシーン激減かと。変わりに人間の心の奥底の闇みたいな部分を、独特のセンスで描いてるのが好ましゅうございますよね。
そうそう確か本編では説明が無かったように思いますけど、奥さんのマリア・ベロが「10代の頃に知り合いたかった・・」などと言って、あのチアガール姿!(爆)そんな二人の雰囲気からも、な〜んとなく、数年前の再婚なんじゃないかと・・・推測の域ですが。(^^;ヾ

4月に入って年度も替わって、(一年、早いですね・・・)何かとお忙しいことと思いますが、お体には気をつけて・・・またマダムのブログ復帰を心待ちにしております〜!^^

[Em153]MACHIさん
ひゃ〜スキンヘッドのナタリー・ポートマンも話題の「Vフォー・ヴェンデッタ」も楽しみですね〜♪
最近ちょっと私は試写会への応募が滞っておりますので、いち早いMACHIさんの試写での感想が聞きたくてたまりませんです。^^
ん〜ラストのウルウル目のヴィゴちゃんもタマリマセンよね〜![Em137]
でもって・・・階段の下で、ずり落ちおズボンの呆然としたヴィゴも良かったですわ〜ん!(^^;
Posted by ラクサナ at 2006年04月03日 18:05
これも観ようかどうしようか迷っていましたが
ギリギリセーフで観てきました。面白かったです(^^)

2人はやっぱり子連れの再婚だったんですね。
あんなに大きい息子がいるにしては熱いシーンが多いから変だと思ってました。
チアガール姿。。私もしてみたいと思ったんですけど
スタイル良くないとあれは無理か・・(爆;)
Posted by Ako at 2006年05月06日 21:39
[Em153]Akoさん
いやいやAkoさんのチアガール姿、似合うと思いますよ〜!学生時代に戻れたら・・・ちょっとやってみたい部活ナンバーワンではないでしょうか?^^
きゃーこの二人が再婚だと私は決め付けちゃってますけど、本編ではその説明は何も無かったですので・・・自信がないですが、どう考えても・・・ですよねぇ〜?(笑;)
私は・・・早く「Vフォー・ヴェンデッタ」が観たいです。。。(独り言・・・^^;)
Posted by ラクサナ at 2006年05月07日 01:34
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