
ジプシー音楽の力強さ、物悲しさをテーマに作品を撮り続けているトニー・ガトリフ監督の、
カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品。
ガトリフ監督自身がアルジェリア出身とうことで、監督自身の思いも深く投影されていると思われる、
若き二人の男女がフランスからアルジェリアまで、自身のルーツを見出すロードムービー。
主演が、あのジプシーの歌声に魅せられた青年を演じた『ガッチョ・ディーロ』のロマン・デュリス君ということで、いやがうえにも期待、期待の作品でありまする。
冒頭から出てくる。。。あのシーンだって驚かないぞっと!(笑;)
公団住宅の高い部屋の窓から裸でパリ市内を見下ろしていた若きザノ(ロマン・デュリス)は、ベッドにいる恋人ナイマ(ルブナ・アザバル)に突然「アルジェリアへ行かないか?」っと持ちかける。二人はフランスに暮すものの・・・ザノの今は亡き父親は60年代に独立直前のアルジェリアから亡命しフランスへ渡った移民であり、ナイマも又、アフリカ大陸に起源を持つ移民の子であった。
ザノはミュージッシャンであることを封印すべく、バイオリンを壁に埋め込み、ナイマと共にアルジェリアを目指し、必要最小限の荷物とウォークマンを持って気ままに旅立つ・・・・。

ベッドで能天気な彼女と、男性の毛深さって結構ヌードには絵画的な雰囲気をかもし出すものなのねぇ〜っと唖然としながらも納得の全裸のデュリス君を映し出す・・・。(画像が無くて残念よね ^^;)
その後の恋人二人の気ままな旅でも、ちょいとしたいろんな出来事はあれども、パリでのテクノっぽい音楽に始まり、アンダルシアのフラメンコの調べ、アフリカン・ドラムのビートからアルジェリアのトランス等々、各地であふれ出す民族音楽に、その印象的な景色から二人が歩く音、風の音まで、とても心地よく映画全編を彩っていて、それが観ているコチラの五感を刺激するのか、いつのまにか目的地へとたどり着き、二人が味わう充足感をコチラも少なからず受け止められる魅力溢れる作品だった。


そして、14歳から放浪者である、恋人ナイマを演じるルブナ・アザバルがとてもイイ!
前半あっけらかんとした彼女の野原のサッカー場で踊り狂うパフォーマンスから、段々とナーバスになっていくあたり、健康的な彼女の外見がラスト辺りには何故かスレンダーにも思えるほど。
そして・・・全てを洗い流すかのようなトランスの世界へと惹き込まれる彼女が最後に見せる笑顔が印象的。
2時間にも満たない旅ではあったけれど、良い旅に同行できた思いの103分間だった・・・。

ひゃひゃ、私はまだ「ルパン」「真夜中のピアニスト」共に未見ですぅ〜。
「ルパン」のクラリス役、ボンドガールにも決定した、エヴァ・グリーンは如何でしたか?この子、双子ちゃんなんだってね?
ロマン・デュリス君では、あの続編の「ロシアン・ドールズ」も楽しみですよね♪
ちょっと落ちつきましたので、ブログ再開致しました。またどうぞよろしくお願いしますね(^^)v
ロマン君の涙には「またまた〜」と思いながらもホダされるっていうか・・笑;
色んな音楽を”浴びた”って感じの作品でしたよね。
情報によると「ロシアン〜」でも素っ裸で走るシーンがあるとかで・・好きだよね〜まったく(爆)
「ロシアン・・」、前作は未見なのです。デュリス君はよく裸になるみたいですね・・・「ルパン」でもチラリとあったような気もしますが・・・・記憶薄。
ボンジュ〜マダム[Em146]コマンタレブ〜[Em139]
おかえりなさいませ!^^
ブログ再開、お待ちしておりました。
コチラこそ又ヨロシクお願いします〜[Em146]
涙にホダされ、裸に目覚める私かな?
とはいえ・・・あんなに冒頭から目覚めさせられても有り難味がないかもしれませんが・・・(笑;)『ロシアン・・』でもそうなんですか・・・前作ではオトナシカッタのにデュリス君。[Em140];
でも良かったです〜音楽は勿論、二人の旅に同行できたような気がして、この作品!
[Em155]ドロップさん
私も新ボンドは、ちと見たい度がアップしましたよ!あのこき下ろしは新種の営業戦略だったりして!?(^^;
エヴァ・グリーン、マルレーヌ・ジョベールの娘さんだそうで、『キングダム・オブ・ヘブン』しか観てませんけど・・綺麗ですよね〜!
『ロシアン・・』の前作、『スパニッシュ・アパートメント』、なかなか良かったですよ!スペインでの普通のアパートでの共同生活、人種が入り乱れ・・・日本だったら暑苦しいだけだろうに。(笑)
これはコメントせずにはいられません。
旅を楽しんでいただき嬉しいですー。
ロマン・デュリスもトニー・ガトリフも大好きですー。
こんなにも全身毛深いのって昔はビジュアル的に拒絶反応があったような気がするんですが、今はそこに味わいを感じたりしますー。(笑)
どうも〜コメント&TB有難うございます!
本当にガトリフ監督の旅は、味わい深いですよね♪毎回あの音楽使いにはやられますし、フランス人なのに、あんなに野性味と土の香りを感じるロマン・デュリス君にもバンザイです!^^
冒頭のヌードシーンも、何もかも脱ぎ捨てて、あるがままの心と身体で旅に出る素晴らしい序章だったのでしょうね。
毛深いの・・・スクリーンで見るだけなら私もOKです!(笑;)