2006年04月18日

アメリカ、家族のいる風景

amerikakazoku.jpg

ヴィム・ヴェンダースが『パリ、テキサス』の時も、脚本を書いたサム・シェパードを主演に撮りたかったところ、当時まだサムが演技に自信が無いということで、ハリー・ディーン・スタントンが主演を勤めてから20年。名実共に年取った、あわわ・・・ヴィム・ヴェンダースが、またサム・シェパードの脚本で、今度はやっと念願のサムを主演に置いての家族探しのロード・ムービー。

amerikakazoku1.jpgう〜〜む、サム・シェパード好きなんです〜!
んでも年取ったなぁ〜〜〜w。
同じ劇場で今月末公開予定の『ブロークン・フラワーズ』と、以前予告を続けて観たら、まぁ何と言う似た設定!?
どちらも昔の女性役で出ている、ジェシカ・ラング。^^;
でも、長年のパートナーであるジェシカ・ラングとサム・シェパードってことで、使えますよねこのカップル。ひらめき
若き日の写真等も本物使えるわけだし・・・・
ってことで、私としてはこの作品、と〜っても楽しませて貰いましたが・・・カウボーイ役で名を馳せた俳優である主人公の物語ってことで、偽者カウボーイの見失っていた自分(家族)探しのお話。

言っちゃ何だけど・・・
サラ・ポリーの存在が無ければ、何だかしまりの無いものになったかもexclamation&question

dontcomeknocking1.jpgユタ州のモアブ、一人馬に跨り走る男ハワード・スペンス(サム・シェパード)。
若き日に西部劇で名を馳せた俳優である彼は今、撮影の現場から失踪中。
彼は乗っていた馬と派手な衣装を牧場の老人に渡し、列車とレンタカーを乗り継いで、30年近く前に家を飛び出してから、一度も帰っていなかった母親(エヴァ・マリー・セイント)の住むネバダ州エルコヘと向かう。
突然帰ってきたハワードを暖かく迎える母だったが、
その母から、昔彼の子供を妊娠していると告げた女性のことを聞き、自分に子供がいるかもしれないという事実に驚いたハワードは、旱速彼女(ジェシカ・ラング)の住むモンタナ州ビュートヘと向かうのだった…。


冒頭ハワードが馬に乗って走る広大な西部の景色が広がるバックに、大きな穴が二つ開いた岩盤が映し出されるのが印象的だな〜〜っと思って観ていたら・・・後になってこの二つの穴の意味に思い当たる訳で・・・
二つの穴で済んで良かったなぁ〜っと言うか、二つあって良かったなぁ〜〜っというか!(謎爆;)

そして、そんな雄大な西部をバックにしたサム・シェパードの姿にウットリしていると・・・
落ちぶれた俳優であるという設定と、どうしようもない男という二つのこき下ろしから、
滑稽にして哀れな男の姿が浮上してきて・・・何だか笑える。
それなのに・・・だ!落ちぶれたとはいえ、かっこつけるサム爺は結構モテル。
彼を追っかけて映画に連れ戻さんとする、大真面目なティム・ロスの曲者坊ちゃん刈りも、何となく笑える。
サム演じるハワードの台詞にも「奇跡的だ」なんてあったけど、その御歳で、美しく理解ある母が健在!
母親役は、『波止場』『北北西に進路を取れ』などのエヴァ・マリー・セイント。
実年齢80歳は超えているらしいので納得だけど・・・見た目はお姉さんにしか見えない、サムと夫婦役でもおかしくない気が・・・。(汗)

それにしてもこの作品の男はアホで子供、女は現実を見据えしっかりしている。
主人公にしても、その息子にしても、未だ母親の呪縛解けず、反抗期抜け出す一歩手前!?(^^;
いくつになっても、何てまぁ〜哀れで可愛い有様でしょう・・・っと思わずにいられない。
前述したように、サラ・ポリー演じる娘の存在が素晴らしく、余計男たちを幼稚に見せているのかもしれない。
彼女がラストに見せる、この物語の男たちに決着をつける透明感溢れる優しさや包容力に、心温まる思いを感じて・・・
何だかホノボノと二つの穴が埋って・・・鑑賞を終える。音楽はT・ボーン・バーネットるんるん
posted by ラクサナ at 22:26 | Comment(4) | TrackBack(5) | 2006年 4月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
そちらで公開になったんですね。
こちらは、2月でした。
突然自分に子供がいると知った情けないオッサンと、突然父親が現われ、複雑な思いの青年。
ハワードの母親をはじめ、女はやっぱり強くたくましく生きてますねえ。
西部劇に出てくるような風景がきれいで、構図がとってもよかったですわ。音楽も風景にマッチしていたし。
ラスト、歌いながらの車中の様子にぐっときて泣けましたよ。これからですねー。♪ Where is Howard 〜♪ 
Posted by MACHI at 2006年04月22日 19:51
[Em49]MACHIさん
まったく!
最近カウボーイものが続く感じがありますけど、素晴らしいですよね、カウボーイと馬とあの風景!
ハワードのこれからの家族作りの健闘を祈りたいです。[Em140]
しかして、ヴィム・ヴェンダース監督、女性には頭が上がらないご経験多しとお見受けしました・・・。(笑)
Posted by ラクサナ at 2006年04月23日 00:33
ひゃ、これ見損なったんです〜
DVD待ちです。
どなたかのサイトで「ブロークン・フラワーズ」はこれのC調のようだとおっしゃってましたが、そのようですね(笑)
サム大好きですが、ほんとに父親というよりお爺ちゃんですわね〜この年齢・・・汗;
Posted by マダムS at 2006年04月23日 08:58
[Em49]マダムSさま
サム・シェパードがまるまる主役をはるのって、初めて観る気がして、早速観てきちゃいました。^^
「ブロークン・・」よりも大真面目かと思いきや・・・なかなかこの作品も密かに笑える要素もありで楽しめますので、DVD化されたら是非ご覧下さい!
サムの母役のエヴァ・マリー・セイントが、シャーリー・マクレーンばりに素敵でしたよ。次回作は「スーパーマンリターンズ}だそうで!^^


Posted by ラクサナ at 2006年04月23日 22:44
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