
『きみに読む物語』『シャイン』のシナリオライター、ジャン・サルディが自らの脚本で初監督を果たした作品。
オーストラリアのイタリア人街、リトル・イタリーを舞台に、兄弟の恋愛模様を綴った可愛いラブストーリー

何度も目にした予告が・・・ほぼ本編の短縮版であることは置いといても(^^;
弟役のアダム・ガルシア、ヒロインのアメリア・ワーナー、この二人の美しさに加え、兄役のジョバンニ・リビシの演技もさすがに物語を引き立てて、とっても少女漫画テイストのお話だけど、50年代のリトル・イタリーという町並みも素晴らしく、エスプレッソで乾杯をしたくなるような・・・なかなか楽しめる作品になっておりました、ハイ!


社交家でハンサム、恋人もいるジーノに比べ、年頃ではあっても容姿に自信が無く消極的なアンジェロは、現地に若い女性が少ない為、イタリアの女性に何度も手紙と写真のやり取りをするが断られていた。
そんなある日、南イタリアの海辺の村のロゼッタ(アメリア・ワーナー )という女性からアンジェロに結婚を承諾する手紙が届く。
彼女がやってくることを知り、大喜びのジーノや家族たちだったが・・・・
アンジェロはふさぎこむ・・・ロジェッタに宛てた手紙に同封したのは、弟のジーノの写真だったのだ。


ただ綺麗じゃあなく、ちょっと野暮ったいトコも可愛い。^^
まだ会ったこともない男性からの一枚の写真と手紙に、一大決心をして故郷を後にした彼女は、そこに至るまでにいろんなことを思い描き、それゆえのお手製の一冊の絵本には参りました。(汗;)
「人間、結局見てくれだけか!?」っという辛辣な言葉を、もう彼女に吐くことは、ここら辺りで全面的にできなくなります。(^^;
そして・・・ジーノの恋人を演じたシルヴィア・ドゥ・サンティスも、辛い立場に追い込まれても自分を見失わない賢さを演じて素晴らしく・・・彼女とリビシの確かな演技がこの作品の要かもです。
そして、この兄弟が暮らすリトル・イタリーの街の住民たち、両親を失った兄弟を実の息子のように愛する叔父夫婦。
そんな彼らが陽気に集うカフェでのシーン等々に、故郷イタリアへの誇りと愛、郷愁があふれる想いが伝わる。
そして表面的にはコンプレックスを持った兄と陽気な弟だけど、二人が実はとても兄弟愛に満ちているのも好ましく、そんな中で繰り広げられる恋愛劇は、まさしく前述したように古き良き少女マンガ的なストーリーなれど、優しく観るものを包んでくれる気がします。
おっとまた美味しそうだったカフェの新メニューのエスプレッソの香りがするような・・・・飲みたい!!

リトリ・イタリーは正に町ごと家族のような場所だしね。
カフェの壁に描かれた風景が物語につられて少しずつ変わっていくのを見るのもも、ちょっと楽しかったです。(^_^)
本当に・・・
>リトリ・イタリーは正に町ごと家族のような場所だしね。
そんな街で育った兄弟故の愛も眩しかったですねぇ〜[Em150]
そうそうカフェの、あの画家さん(?)の絵も素敵でした。
そして海を渡ってくるお嫁さんってのも健気で愛おしいですよね。
私にとっても、ちょっと癒された気がする素敵な作品でした。^^
こんな仲の良い兄弟っているのか!!??のノリの仲の良さでしたが、あの二人が演じると、それが嫌みっぽくなく、素晴らしい兄弟愛の物語で感動しました。
ジーノの恋人役のシルヴィア・ドゥ・サンティスはイタリアでは有名な女優のようですね。サンティスが出演している「アイ・アム・ディビッド」WOWOW
で観ましたが、素晴らしい映画でしたわ。
カフェ・ ラティーノにエスプレッソを飲みに行きたいですー。
あらすじ的はお手軽なのに味わい深かったですよねー。
ひゃひゃアダム君!素敵でしたね〜![Em137]
アダム君って「オスカーワイルド」にも出ていたとか!?ってことは、そーーんなに滅茶若くもないってことですよね。
シルヴィア・ドゥ・サンティス、そうなんですか!「アイ・アム・ディビッド」未見なんで観たいです。彼女が黒髪にヘアーを戻した辺りはドキッとしましたよ。アメリアちゃんより好きなタイプです。^^
[Em51]かえるさん
早速、ぐらっちぇデス〜!^^
本当に、あのエスプレッソのように味わい深い作品でした。神父さまを押しのけて先に試飲しようとする爺様も良かったですよね![Em140]