2006年05月27日

ナイロビの蜂

NAIROBI.jpgさて、やっとバンコクから帰って映画観よう!ってことで・・・
兼ねてより観たかった『ナイロビの蜂』を観にスタコラさっと・・・!(笑)
この作品、レイチェル・ワイズがオスカーの助演女優賞を獲ったことでも話題でしたが、
最初この作品、『炎のゴブレット』『モナリザ・スマイル』等の、英国人監督マイク・ニューウェルが撮る予定だったんだそうですね。
レイフ・ファインズとレイチェル・ワイズってコンビに、あのブラジルの貧民街の子供たちを主役に、思わずその年観た映画の私的BESTになってしまったセンセーショナルな『シティ・オブ・ゴット』のフェルナンド・メイレレス監督が撮ったということが、何だか結びつかなくって、どんな映画かと楽しみにしていたんですが・・・
やはり、とても骨太な社会派なサスペンスにして、凄く繊細なラブストーリーになっておりました。

ん〜やはりアフリカの大地と、その人々を撮るフェルナンド・メイレスの映像は凄いexclamation×2がく〜(落胆した顔)

NAIROBI-4.jpgケニアのナイロビで、英国外務省の一等書記官であるジャスティン(レイフ・ファインズ)は、あるスピーチの際、彼に苛烈な質問を浴びせる一人の女性、テッサ(レイチェル・ワイズ)に惹かれ、彼女を妻とする。
テッサはアフリカで精力的に救済活動を続ける女性であったが、そんな彼女の熱意に、ガーデニングを趣味とする典型的なイギリスの外交官であるジャスティンは立ち入らずにいたのだったが・・・
そんなある日、ナイロビ空港からロキへ向かうテッサと後で落ち合うはずだったジャスティンは、同僚のサンディから残酷な知らせを受ける。テッサがトゥルカナ湖で他殺死体となって発見されたという。共にいたはずの黒人医師アーノルド(ユベール・クンデ)は行方不明・・・。ジャスティンは妻の死に疑問を抱き事件の背後にあるものを探り始めるのだが・・・。


テッサを演じたレイチェル・ワイズの“動”と、ジャスティン演じるレイフ・ファインズの“静”の雰囲気が、二人の出会いから、惹かれあう様、そして謎の妻を探る過程、二人の愛の深さを物語るラストへと見事に観るものをも導いていって秀逸!
特に妻への疑念を探っていく過程が、妻の深い愛を知る過程に重なっていく辺りは、ミステリーorサスペンスというより、見事にシンプルなラブストーリーですね。もうやだ〜(悲しい顔)
多国籍な先進国の企業が、これ幸いにアフリカの弱の部分へつけこみ、命を安く値踏みして搾取するという腹立たしい部分よりも・・・
やはりアフリカという悩める土壌に立ち、救済に直面する者と傍観者である者の違いなんてものが深く心に響きます。
今、目の前の一人を助けることを叫ぶ“動”と、その意味合いに躊躇する人間の“静”の部分。
それが、後に逆転する様など、本当に胸に迫るシーンがあります。
そして、フェルナンド・メイレレスの撮る場面は、さすがにスピーディーでシャープ。不安定でありながら哀しみをつむぐような映像の美しさには魅せられます。
特にアフリカの風景や子供たちを映し出す画面は作品の内容とは裏腹に、やはり生命力に溢れています!

NAIROBI-3.jpgレイチェル・ワイズは、後に自分の葬儀のシーンを見て涙したそうだけど、葬儀に登場する聖歌隊は実際のキベラという町の女性聖歌隊だったそうで・・・劇中彼女の周囲を囲んでいたのは、エキストラではなく実際にナイロビに住む子供たちであったという。
レイチェルは、また臨月に近い妊婦さんのヌードショットを見事に美しく提供しているけど、これはフェイクなんですよね?(凄;)
だってオスカーで、確か妊娠6ヶ月ぐらいだったような・・・?
そんな彼女の、死して尚存在感と生命力に溢れる演技と、やはり何とも適役であったレイフ・ファインズの紳士らしい役どころがピッタンコでありました。あ〜生前のテッサも言っておりましたが、「守りたい男」なのよね〜!

そしてラスト、まぁ〜ネタバレになりますが、もし生き残ったのがテッサであったなら、哀しみを乗り越え、また現実に戻り、アフリカを救済する立場へと戻って力強く生きぬくのではないかと・・・・。ふらふら
posted by ラクサナ at 14:29 | Comment(7) | TrackBack(1) | 2006年 5月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
私も見る前は、何でイギリス人俳優たちのラブストーリーをブラジルの社会派監督が?と思いました。
まだ「シティ・オブ・ゴッド」は見ていないけど、その映像と内容から想像して・・・。
でも、観賞後は正解だと納得しました。
アフリカの自然の映像やそこに暮らす人々がリアルに切り取られていたと思います。
テッサの回想シーン、特にジャスティンが疑惑を持つシーンなどは、画面が揺れて、ざらざらしていたので、手持ちで撮影したのかしら?と思ったら、やはり、小型の16ミリカメラで自由自在に操っていたみたいです。
それによって、ドキュメンタリータッチによりリアル感が出て、疑惑や不安が高まったように思えます。
そうでしたか。レイチェルを囲む子供たちはエキストラでなく、実際にそこに暮らす子供たちでしたか。
監督はあくまでも、現実感・その場の空気にこだわったのでしょうねっ!

レイチェルも生き生きとしていて、とっても素晴らしく、またレイフ・ファインズは外交官という知的なイギリス紳士が良く似合っていて、素敵でした!!
Posted by 紫の上 at 2006年05月31日 00:02
ラクサナさん、タイ旅行楽しそうでしたね〜〜
やっぱり、飲めなきゃダメですね(笑)

私も「ナイロビの蜂」見てきましたよ!
あの「シティ・オブ・ゴッド」には、やられましたからね〜〜〜!
見るまで、あの監督が?と不思議でしたが、
見て納得です。
レイフ・ファインズと共演する女優さんは、
みんないい雰囲気出しますね〜〜
ラブストリーも、こんな風な描き方をすると、
一味も二味も違って、引き込まれますね。
Posted by キウイ at 2006年05月31日 00:38
[Em103]紫の上さん
この監督の画面の捉え方など、紫の上さんが随分興味を持たれて鑑賞されただろうことが想像できます。^^
未見でいらっしゃるのなら、いつの日にか『シティ・オブ・ゴッド』も鑑賞して頂きたいと思います。ホント、いろんな意味で凄くて引き込まれますよ!
蜂の方、社会派な部分とラブストーリーな部分が、これほどまでに見事に融合して・・私も本当にフェルナンド・メイレス監督で正解だと思いました。

[Em103]キウイさん
久々にレイフ・ファインズの的を得た役柄に、何だか嬉しくなった気もしましたが・・・そうですよね〜共演の女優を引き立てるのも彼ならではですよね。この作品では意志の強いレイチェルに母性のような優しさをも引き出していましたよね〜!
そんなレイチェルも本当に見事だったと思います。^^

あっと、タイ旅行は食べるのに必死で、何だかそんなに飲んでる暇が無かったですよ!(^^;b
Posted by ラクサナ at 2006年05月31日 11:22
>目の前の一人を助けることを叫ぶ“動”と、その意味合いに躊躇する人間の“静”の部分。それが、後に逆転する様
さっすが、ラクサナさん!
上手い表現ですねーー感心・・
私もDVD化されたら自宅でゆっくりもう一度観たい作品の一つになりました。
レイチェルのお腹はオスカーの時は本物ですけど、撮影の時のはさすがにフェイクですよね あはは。
Posted by マダムS at 2006年06月02日 12:44
[Em103]マダムSさん
ひっ!マダム、ありがとうございます。
そうですよね〜レイチェルさんのお腹、結構私しっかり見てましたけど、膨らんでるとこから色が濃くなってたような・・?(^^;でも最近のフェイクは凄いですよね〜!それにも増して、妊婦さんになる直前に妊婦さんになっちゃう女優というお仕事も凄いですが・・・[Em142];
私もこの作品、DVDで又観るのを楽しみにしています♪
Posted by ラクサナ at 2006年06月03日 00:38
現実の女と男の力関係もこの映画とあまり違いはないと思います。テッサが組んだのも男性でなくゲイ、そして沙漠の医者も「女の方が優れた生き物だ」と言ってる・・・悲しいけれど、その通りではないでしょうか。もともと弱い生き物を、強く育てなくてはならない母親業って大変でしょうね。
Posted by Bianca at 2006年06月08日 09:17
[Em103]Biancaさん
>現実の女と男の力関係もこの映画とあまり違いはないと思います。

成る程・・・『ダ・ヴィンチ・コード』の秘密も、何をか言わんや!(^^;

母は大変で・・・そして強し!^^
そんなテッサが、ただ強いだけではなく、母性のような大きな包容力をもって描かれている所が素晴らしかったですよね。
やはり演じるレイチェルが、実生活で母になろうとする前であったことも、大きいのかもしれませんよね。
Posted by ラクサナ at 2006年06月08日 18:27
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『ナイロビの蜂』
Excerpt: ああ・・あの『シティ・オブ・ゴッド』の監督だったんだと後から「なるほど」と思った。 映像のトーンがね、そうだし。 子供の表情を撮るのが上手いですねやっぱり。 随分前から散々公式HPを覗いては楽しみにし..
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2006-06-02 12:40
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