2006年06月07日

僕の大事なコレクション

EVERYTHING IS ILLUMINATED.jpg イライジャ君のこのポスターと、リーヴ・シュライバーの初監督作ということで、とても興味がありましたけど、やっとコチラでも公開前で、試写会で観る事ができました。
いや〜〜〜〜やるな、リーヴ・シュライバーexclamation×2(本人出てないけど・・・)
抜群のユーモアセンスに、過去の深い哀しみ、そして生きる希望までも見え隠れする人間の繋がり・・・。わーい(嬉しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)
原作はジョナサン・サフラン・フォアの『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』。
イライジャ君が演じるのが、このジョナサンですが、本物のジョナサンも映画の冒頭に出ていたとか・・・
ど、何処に???(汗;)

静かなる宇宙人みたいなイライジャ君と、素っ頓狂でも賢く全てが様になるユージン・ハッツ、小さく灰色目がちな眼力の凄いポリス・レスキン爺様にサミー・ディビスJr.Jr.犬、3人と一匹のこのロードムービーに・・・・
思いもよらぬ大きな感動と楽しさを与えてもらいましたexclamation

    
EVERYTHING IS ILLUMINATED-1.jpgユダヤ系アメリカ人のジョナサン(イライジャ・ウッド)は幼い頃から、家族にまつわるいろいろな物を、何でもZiplocに入れて採っておく収集癖があり、彼の部屋の壁は一面そんなガラクタでいっぱい!
そんな彼が命を引き取る寸前の祖母から、既に他界した祖父が、共に見知らぬ女性と写っている若き日のセピア色の写真を渡される。祖父の命の恩人であるというその女性アウグスチーネに会う為、ジョナサンはその写真の地、ウクライナへ赴くことを決意する。
現地へ着いたジョナサンを向かえたのは、通訳兼ガイドのくせに妙な英語しか話せないアレックス(ユージン・ハッツ)と、自称盲目のTAXI運転手であるアレックスの祖父(ボリス・レスキン)、そして祖父の愛犬(祖父曰く盲導犬)であるサミー・デイヴィス・Jr.Jr.(ミッキー)だった。
それから3人と一匹の、奇妙な“難い人探しの旅”が始まるのだが・・・・。


冒頭からジョナサンの収集癖の凄さと、ジョナサン演じるイライジャ・ウッドの繊細で内向的なオタク具合が笑えるわーい(嬉しい顔)
Gogol Bordello.jpgそしてそれを上回るように、存在感強しのカンゴルのハンチングとジャージ姿にブロークンな英語をくっちゃべるアレックス。
演じるユージン・ハッツ自身も又、18歳でウクライナから移民としてアメリカ入りをした経歴の持ち主。
そんな自身の経験も相まってか、只のお笑いボーイとは一線を画す演技が秀逸。
EVERYTHING IS ILLUMINATED-3.jpg特に、さりげなく爺サマを見る目の愛情深さには参る。
彼はNYで、ロマ・パンク・バンドGogol Bordelloのボーカルをしていて、勿論劇中やエンドロールで彼の曲が聴けますが、これがかなりカッコイイのよねるんるん
そういえばロマといえばジプシーで、そんな音楽を扱った似た雰囲気の作品というとエミール・クストリッツァ監督作なんかも思い出しちゃうんですが・・・この『僕の大事なコレクション』というロードムービーは、ドタバタになりそうな設定を持ちながら、何故か最初からシットリと成り行きを想像させる落ち着きがある点がまるで違う。
それは全編を通じて流れる魅力的な音楽にもよるし、それぞれの登場人物の持つ個性と、英語とウクライナ語が飛び交う中での、えもいわれぬ間合いと距離感からかな。そんな中での、例えば旅の初めの宿でのディナー、ポテトでの三人の交流シーンは絶品ぴかぴか(新しい)
EVERYTHING IS ILLUMINATED-2.jpg爺様が又素晴らしい存在感で、段々と自らの思いを表情に表して、変わっていく様を見事に演じています。
ラストに向かい、トラキムブロドでの過去が涙を誘い・・・そこまでしちゃいましたか!のある出来事も、そんな過去の計り知れない重さから、ただ「良かったね」では終わらせない深刻さも感じさせます。
それでも人の繋がりに希望を見出すラストに、ほのぼのと幸せを感じる。
冒頭笑わせてもらったジョナサンの収集癖の意味も、あの時のあの爺様の表情や台詞も、それぞれちゃんと意味があることに気がつく。
EVERYTHING IS ILLUMINATED-4.jpgそして、トラキムブロドでの一面のひまわりの風景・・・・ひまわりが哀しい戦争の犠牲者の上に咲いているという過去の映画のことも思い出しつつ、そんな美しく素朴な風景の中に、放射能の注意を促すたて看板が立っていることにも気づいてしまったりして・・・。もうやだ〜(悲しい顔)
リーヴ・シュライバーの監督としての如才なき才能に拍手。
本当に味わい深い素晴らしい作品でした。
posted by ラクサナ at 21:46 | Comment(3) | TrackBack(1) | 2006年 6月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
こちらもTB&コメントどうもですぅ〜♪
ご覧になりましたね〜〜うふふ。なかなかの掘り出し物だったですよねえ!?
監督としてこれから楽しみになりましたね!リーヴ! 何気ないシーンでもかなり綿密に練り上げてる感じしました。
ありましたありました!放射能のマーク・・とか色々ね^^お爺さんの最後の満足げなお顔が沁みました。
Posted by マダムS at 2006年06月10日 19:46
そちらで公開になったんですね。これってどのくらいの上映館数があるのでしょうか。
テレビでおすぎが、ゴールデンウィークに見に行くのにいい映画に、RENT とこれをあげていたんですよね。
韓国映画でなく、こういうのをもっと大きく公開してくれー。
先日テレビ放映で、ダイアン・レイン主演のオーバー・ザ・ムーンを見ました。リーヴ・シュライバーとヴィゴがでてましたね。以前にも見たと思うんですが、その時はふたりとも有名じゃなかったので、覚えてませんでした。
Posted by MACHI at 2006年06月11日 19:20
[Em34]マダムSさん
リーヴさん、最近観たデンゼルさんとの『クライシス・オブ・アメリカ』での演技も素晴らしくって、好きな俳優さんですが、今回の初監督作品には驚かされましたよね。原作者のフォアとも、とてもいい関係での脚本執筆だったようだし、本当に見事な映画化だと思いました。
あの爺様のつぶらだけれど深い眼差しにはやられました!ひまわりの家の婦人も素敵でしたよね。
そしてアレックス役のユージン・ハッツは、なんといって言いか・・・本物でしたね!^^

[Em34]MACHIさん
ひゃ〜私も試写会で観てきたのでした。
以前に、MACHIさんの試写会での感想を伺っていたので、当たった時は嬉しかったですよ。
コチラでの公開は10日からでした。
私の行くテリトリーでは、ミニシアター系で、多分一館上映かな。
本当にイイ作品なのに上映館が少ないですよねー。
おっと、『オーバー・ザ・ムーン』は未見です。
リーヴは『ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実』で、オーソン・ウェールズ役を観てから、気になる男優になりました。『スクリーム』は覚えていないんですけどね。(^^;
Posted by ラクサナ at 2006年06月11日 22:34
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『僕の大事なコレクション』
Excerpt: 観た方の評判も良いし、 公式サイトのトレーラーでの一面のひまわり畑にやられて観てきました!
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2006-06-10 19:38
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