2006年06月10日

仮面の真実

Reckoning.jpg

できれば『ダ・ヴィンチ・コード』の前に観たかったポール・ベタニー狙いでの未公開作品でございます。
レンタルでなかなか見つけられないので、安価なセルDVDに手が出ました。手(パー)
監督はベタニーと『ギャングスター・ナンバー1』で組んだポール・マクギガン。


reckoning_poster.jpg 中世のイギリス、まだシェークスピアが出てくる以前のお話。
ある村の少年殺しの謎を追っていくミステリアスなストーリーなんですが・・・
時代背景の描写、雰囲気もなかなかだし、やはり宗教色強め。
何とキャストも豪華なんですよね〜ウィレム・デフォーにヴァンサン・カッセルなどなど・・・。
ベタニーは、修道僧でありながら、旅芸人の一座と行動を共にする・・・
所謂『ダ・ヴィ・コー』の信仰心深い修道僧と、『ロック・ユー』の若き文豪チョーサーの口上までを、彷彿とさせる役柄。
いや〜コレは想像以上になかなか面白かった。
何でコチラでは未公開か?
何となくそれも判る気はしますが・・・(^^;


Reckoning -3.jpg

そういえば・・・
この『仮面の真実』の原作は、
英国ではブッカー賞にもノミネートされた大ベストセラーで、
既に他作品でブッカー賞も獲得している英国では名実共にかなり有名なバリー・アンズワースの、何と初邦訳本なのです。
やはり日本訳が難しいのかしらん?日本受けしないのか?
然しながら未読ですが、この原作はかなり面白そう。

Reckoning -4.jpg14世紀のイングランド、修道僧のニコラス(ポール・ベタニー)はある罪を犯し追われる身に・・・。
逃亡の最中旅芸人の一座と偶然出会い、座長(ウィレム・デフォー)に、彼はその一員となることを許される。
そんな中、一座が立ち寄った村では、少年殺しの罪で聾唖の女性に縛り首の判決が下されており、村はその話題で持ちきり。
座長は、その少年殺しの演目で芝居を上演したのだが・・・そのことから少年殺しの真実の姿が浮かびだすことになり・・・ニコラスや一座は、図らずもその事件の真相に迫って行く事になるのだが・・・。



まずベタニーを始めとするなかなか豪華なキャストなんですが・・・
座長のウィレム・デフォーは勿論、領主役にヴァンサン・カッセル
一座の仲間に、ブライアン・コックス、『ひかりのまち』のジーナ・マッキー、知る人ぞ知るSTの『ネメシス』でシンゾン役だったトム・ハーディ、『リトル・ダンサー』で、ジミー・エリオットに片思いだった親友マイケル役の可愛いスチュアート・ウェルズ
国王の密偵役で『プライドと偏見』でMr.ダーシー役も記憶に新しいマシュー・マクファーデン
うん「あの人は今?」みたいな楽しみも私的にありましたね。わーい(嬉しい顔)

Reckoning-3.jpg冒頭、ある罪を犯す前のベタニーは、修道僧姿のあのマッシュルームみたいなヘアーで登場。(笑)
実はこの罪に陥る導入部の描写が、何となくこの作品の欠点のような気はします。
原作では20代前半の修道僧ということらしいので・・・
何となくベタニーちゃんのマッシュルームに唖然としているうちに犯してしまう罪のシーンは、何だか陳腐な気もして・・・(^^;
全般に渡って悔いる罪の重さに説得力がない気も・・。

Reckoning-3.jpgReckoning -1.jpg

まぁでもその後断髪したベタニーが、旅芸人の一座に加わる辺りから面白くなってきます。
寡黙なベタニーが、時に子供のように弱々しく、時に熱意に促され雄々しく、変わっていく様は見事。
クライマックスに至っては、演劇的演出にて、信仰と罪を問うベタニーvsカッセルの対決シーンも、大いに見ごたえあり。
ウィレム・デフォーもこんなコスプレものは似合いますよね〜。
やっぱりババチイ中世のイングランド、ペストなんかも蔓延した陰鬱な時代の中、まだシェークスピアもいない当時、旅芸人の一座は、村々の人々の前でどんな演目を演じ、どんな役割を果たすのか・・・その辺りも非常に興味深い内容です。


この記事へのコメント
ひゃ〜今頃ですが、観ましたー!
正に前日WOWで「ダヴィンチ〜」を再見したばっかり♪ シラスとチョーサーだわ〜なんて思いながらベタニーさんを見守る事になりましたです!! で、本当に豪華なキャストでしたねー! そうそう!あのダーシー様もとは♪ えっ?「リトルダンサー」のお友達は気がつきませんでしたっ(泣)でもって、デフォーのあのぐんにゃりお体にも驚きです!ヨガでもなさっているのかしらん?
全体的にやはり宗教色は濃いですけど、シラス・・もとい・・ニコラスの贖罪にはなってなかったですよねぇ? まあ無実の夫人を救った事がそうといえばそうですが・・自身の過去が暴かれた時の「ちっバレちまった」様のお顔がなんとも可笑しくて(笑うところじゃないんですけど)
最後の領主の報いの受け方もなんか後味悪いすね。ペストなんだからほっといてもいいような気もしますが、やっぱり民の怒りはそれでは収まらないか。 とにかく観終わった満足感は十分にある作品でした。
でもまあやっぱりこの手は日本で普通に公開するのは難しいでしょうね〜(^^;)
Posted by マダムS at 2007年08月07日 19:50
[Em167]マダムSさん

ひゃ〜ご覧になって頂けましたか!
古い記事へのコメント、有難うございます。m(__)m
そうそう、ちょっと府に落ちない部分もありましたが・・・
真実を追究する手段として劇中劇が繰り広げられる部分は、何かこう〜心に訴ええるものがありましたよね。
現代でもある意味そういった役割を、演劇にしても映画にしても担っているんだと思うと、心引き締まる思いがします。
ニコラスの贖罪は、神に与えられた運命によって贖えたということでしょうか・・。
しかしポール・ベタニーは、ひ弱で罪深かったり、寡黙だったり、雄弁だったり、難しい役どころだったですねぇ。(笑;)
未公開は已むを得ない作品だったですが、私的に見所はイッパイあったように思えました。
しかし、ウィレム・デフォー!
体脂肪率は昔から少なそうで羨ましい限りですが、見事な軽業を披露していましたね〜さすが!?

Posted by ラクサナ at 2007年08月08日 09:40
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Tracked: 2006-07-12 12:04
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