2006年06月13日

嫌われ松子の一生

matsuko_01.jpg

何故か今日は邦画を観るぞっ!っと勢いたって、候補作『間宮兄弟』『海猿』とで迷うこと5秒、
前作『下妻物語』も思いの外ツボにはまった中島哲也監督のこのひょっとこ顔の“松子ちゃん”に決定!手(チョキ)


matuko-1.jpgいやいや・・これは評判どおり、面白かったですねぇ。
題材が暗い分、それを払拭して余りあるようなエンターテイメント性の素晴らしさに、見終わって気持ちがいいってのも凄いexclamation
健気に生きる松子演じる中谷美紀の演技がこれまた健気。
何と130分もある松子の一生ですが・・・視覚に訴えるものが飽きさせない上に、物語の運びもなかなか工夫されていて、次はどんな展開で堕ちていくんだろうという面白さもあります。
そんな風にいうとコメディ一色のようだけれど・・・
これはやはり全編「なんでぇぇぇぇーーー!?」っと問いかける松子ちゃんと一緒に、理不尽な人生をチョッピリ嘆き哀しみつつも昇天していく物語なのですよね〜。(TT)
でも決して哀れなだけの人生じゃない何かが松子ちゃんにはある、あるのよねぇ〜。かわいい(`@´)かわいい

matuko-3.jpg松子ちゃんの、なんでぇーー?人生。
昭和22年福岡県、厳格な父(柄本明)母、病弱な妹、普通に真面目な弟、
そのごく普通な川尻家の長女として生まれる。
でも、身体の弱い妹に注がれた父の愛情を自分に向けたいが為、何故かひょっとこ顔で父の笑いを取る。
それが癖になり窮地に追い込まれるとその顔に・・・なんでぇー!?
その父の期待に応えるべく、地元の中学校の教師となるが、修学旅行で起きた窃盗事件が元で辞職するハメに・・・なんでぇー?
その後・・・
作家志望の男と同棲→男が自殺→不倫→中州のソープ嬢ナンバー1→雄琴でヒモを殺害→理髪店の男と同棲→8年間の服役→美容師→ある男との再開から同棲→服役した男を待つ→出所した男また服役→荒川近くのアパートでひきこもり生活→光GENJI(内海クン)のファン→53歳荒川の河川敷で撲殺死体となる。
なんでぇーー?って、なんでだよっ!?そんな松子の物語は、甥の笙(瑛太)が、その一生を辿る形で進行していく・・・。


この時代ならばこその転落人生、そういえばよく言われる「女の子は堕ちるのも早いから・・」の教訓話の古典的な一例。
幼い頃、夢に見た王子様・・・
「まげて〜のばして〜お星様をつかもう♪」の松子の鼻歌のお星様である王子様はカスばかりだったけど・・・
最初は父親に愛されたい思いから始まり、次々と出会う男に愛を求めて、愚痴もこぼさず精一杯愛す松子。
まぁ二時間ドラマ(本編では片平なぎさ使用 笑;)の主役にもなれず、脇役のような松子の転落の人生を愛すべきドラマにしたのは、暗い人生の中にあって、そんなポジティブな松子の生きる姿勢と健気さ。

昭和30年代からの香りを漂わせた冒頭から、総天然色で往年のディズニー、ハリウッドミュージカルを彷彿とさせるシーンに、
日本映画の恥美的な香りまでも盛り込んで魅せまくる監督の成せる業には驚きと脱帽。
松子がソープ嬢になるくだりは、BONNIE PINKの根明な曲に乗せて・・・
刑務所のシーンはAIの歌声で・・・描く数分間の松子転落ワールド♪
そりゃもう、たくさんの出てくる個性あるキャストも楽しいし、なんか、チャーリーとチョコレート工場の本当は怖いグリム童話の白雪姫みたいな。。。(^^;
でも、へらへら笑える端から中谷美紀演じる松子の一挙一動にホロリとさせられる。もうやだ〜(悲しい顔)
久しぶりにパワフルで新しい、邦画を観たなという満足感に松子ちゃんと一緒に昇天・・・グッド(上向き矢印)
posted by ラクサナ at 17:45 | Comment(8) | TrackBack(1) | 2006年 6月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
これ評判いいですよね〜。
『下妻物語』も未見ですが、どうもふざけすぎているような気がして…
『間宮兄弟』とどっちにしようか迷っています。
(どっちも見ないかもしれないけど^^;)

そういえば、「カテゴリ」が変わりましたね。
今、気づきました。
Posted by Ako at 2006年06月14日 10:35
こんにちは!私はまだ映画化が決まった頃に原作を読み、松子の壮絶な人生に主役が中谷美紀と知り、なかなかシリアスな映画になりそうだな〜でもたぶん見ないけど・・と思ってました。映画が完成するにつれて予告なんかを見るにつけ、あまりにも私がイメージしてたのと違うのが益々私を遠ざけてるって感じです。下妻物語も未見なので監督の作品も分からないし・・ってつらつら書いてもじゃあ見なきゃいいじゃん!!て自分で自分にツッコミ入れてしまいますが(爆)原作に感動したのでついついカキコしてしまいました。
Posted by ゆーみん at 2006年06月14日 14:28
お早うございま〜す!
ご覧になりましたか! 松子ちゃんを選んで頂いてありがとうゴザイマス(私が言う事じゃないけど 笑)
いやはやまったく映画ならではの「女のある短い一生」の描き方でしたね〜賛否両論あるでしょうけれど。
私は食わずキライしていた『下妻物語』を一年ほどたってからやっとTVで観て、この監督の映像センスにすっかりやられてしまったので(好きになったという意味です)、今回のも迷わず鑑賞でしたが・・原作読んだ方はフクザツな思いらしいですね? 確かに音楽も楽しく、壮絶な転落人生なのにまるでミュージカルを楽しむように観ている自分にオドロキでしたから(汗) 出演陣もみな素晴らしかったですねー 中谷美紀は歌は歌ってないんでしょうか? 勢いでパンフ買ったのにまだちゃんと読んでないんです(笑)
Posted by マダムS at 2006年06月15日 08:41
[Em148]Akoさん
私は以前『下妻物語』をレンタルで観てかなり気に入ってますので、何の躊躇もありませんでしたが・・(笑;)!
いや、ふざけ過ぎに見えるかもしれませんが、その中にもしっかり胸に迫るものを感じさせてくれる監督ですからおススメしたいです!
『間宮兄弟』は、金欠病の次女に誘われそうでっす・・。佐々木蔵之介のファンなんですわ娘。^^;

あ、カテゴリ気づかれちゃいましたか!
以前お話していた“映画”だけでドンドンアップしていった記事が、いつのまにか全部見れなくなったんで、何とかしなくちゃ〜っと思いまして・・。(汗;)

[Em148]ゆーみんさん
ひゃーん、お久しぶりでっす!
原作読まれているんですね!
私は逆にこの映画を観て、原作ってシリアスなのかな?って興味はあるんですが、もしそのシリアスな原作のまま映画化されたら、とてもたまらない気がして観るのをパスしそうです。(^^;
前作の下妻は「深キョンか〜、土屋アンナね〜」っと、私も興味半分うたた寝覚悟での鑑賞でしたが「もう何これ!?」状態で、そのセンスのいいギャグ&映像と女同士の友情に熱くなって、すっかりハマっちゃいましたよ!^^
松子ちゃんの方も、かなり気にっております[Em140]b
Posted by ラクサナ at 2006年06月15日 08:57
[Em148]マダムSさん
ひゃ〜早速TB&コメントを頂いて感謝!
いやいや、もうしっかりマダムの感想読んで行かせて貰いましたよ、この作品!
私も『下妻』の監督作ならハズレ無しとは思っていましたが、これほど凄いとは!

中谷美紀の歌うシーンって、全部自分で歌ったはずが、監督が数曲他の人の歌声に変えていて、非常に悔しかったというコメントを彼女していますね。ニュースソース→http://news.goo.ne.jp/news/sanspo/geino/20060411/120060411032.html?fr=rk
何処を入れ替えたのか私はサッパリわかりませんが・・・元々デビューは歌手だったらしいですからウマいですよね。そりゃ差し替えられたら怒れるだろうな〜っと!(^^;
Posted by ラクサナ at 2006年06月15日 09:36
ひゃ、ラクサナさん 情報どうも有難う♪
Posted by マダムS at 2006年06月16日 23:00
[Em148]マダムSさん
ひゃ、いえいえ・・どうもどうも♪^^
Posted by ラクサナ at 2006年06月17日 01:19
香菜子と言います。嫌われ松子の一生、見ました。松子は精神的にかなり不安定で一種の人格障害やパーソナリティ障害だったように思います。嫌われ松子、嫌われ松子の一生、になってしまったのは、自己中心的で傲慢高飛車なところがあった本人の責任もあるけれど、偶然の不運が重なってしまったのではないかしらと感じました。私も、自己中心的で傲慢高飛車ではなく、謙虚に穏やかにして、嫌われ香菜子、嫌われ香菜子の一生、にならないように気を付けたいです。香菜子
Posted by 香菜子 at 2016年07月21日 05:43
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『嫌われ松子の一生』
Excerpt: 祝! 中島哲也監督『下妻物語』がカンヌJr.フェスティバル グランプリ受賞! びっくりですよね~10~18歳の若い観客を対象にしたカンヌ映画祭の部門だそうで、日本映画の受賞は初めてだそうですよぉ!てこ..
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2006-06-15 08:43
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