2006年09月08日

マッチポイント

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70歳になったウッディ・アレンが『ベッカムに恋して』で見初めたジョナサン・リース・マイヤーズと、新たなるミューズとして惚れ込んだスカーレット・ヨハンセンを主役に、初めてロンドンを舞台に描いたサスペンス・ドラマ。

自らの低迷期(?)の作品を「凡庸」と称する悲観論者ウッディ・アレンが、これまた、この凡庸な新作のメロドラマ的ストーリーに「マッチポイント=運」という妙味を浮かび上がらせ、してやったりと、こっそり自画自賛している姿が目に浮かぶ・・・。わーい(嬉しい顔)

っということで、久しぶりにアレンの作品で眠気を感じなかった魅力的な作品。
多分にジョナサン&スカちゃんという主要キャストの魅力による所が、私にはビッグポイントでしたわ。ぴかぴか(新しい)

MATCH POINT-3.jpg MATCH POINT-1.jpg MATCH POINT-2.jpg

アイルランド出身の元プロ・テニス・プレイヤー、クリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、ロンドンの会員制テニス・クラブでコーチとして働くうちに、レッスンを受けに来た富豪の息子トム(マシュー・グード)と懇意になる。
クリスはオペラの席で知り合ったトムの妹クロエ(エミリー・モーティマー)に一目惚れされ、彼女の父アレックス(ブライアン・コックス)が経営する会社に入社して、順風満帆な生活を手に入れようとしていたのだが・・・
トムの婚約者である女優志望のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に出会ったとき、官能的な彼女の魅力に翻弄され関係を持つ。



今までのウッディ・アレンの作品とは、ちょっと趣が違うとされる今作。
その部分は前半に集約されるでしょうか。
主演のジョナサンとスカちゃんの魅力を最大限に描いた官能的なヨロメキ・ラブストーリー。
身分違いの上流階級の家庭の中で、自分と同じ野心を持った魅力的なアメリカ人のノラに惹かれてしまうクリス。
どう見たって、ノラを演じるスカーレット・ヨハンソンの只ならぬ色気に、男が参るのは必然でしょう。
他に生粋のお坊ちゃまトムを演じるマシュー・グードが良いですねぇ〜。
アッサリスッキリ、クリスとは違い、女にも執着しません。
ついでにクロエを演じるエミリー・モーティマーのワケあリお嬢ぶりも見ごたえがあります・・。^^;
クリスとは対象的に、“運”なんてものに頼らなくても、この兄妹の世界は揺るがない。
NYとは全く違うロンドンでの、全編にスタンダードなオペラの楽曲を配した古典的にハイソな雰囲気。
私はこの前半がかなりお気に入りです。

そして、ウッディ作品だと思わされる後半のサスペンスの展開exclamation

そう、後半になると、ソロソロ台詞もウッディ作品らしく、煩いくらいテンコ盛りになってきて、不倫の言い訳に汗水たらすクリスに、まるで普通の女になってしまったノラ、いよいよ自分の欲しいものだけに邁進するクロエ。
この辺りのジョナサン君とスカちゃんの演技は、およそ今までの二人のイメージに似つかわしくない熱演といいましょうか・・見物でした。
そして、前半部分でクリスの読書タイムの“罪と罰”に、その“解説書”が伏線となったような稚出な犯罪。
その犯罪をめぐる刑事たちの会話などを含め、マッチポイント=運で終わるラスト。
やっぱり良く出来た喜劇だったんでしょうかね〜コレ!?っと思わされるお見事なエンディング。(笑;)


本来なら、クリスがノラと関係を持った時点で、実はもうこのゲームのマッチポイントが決まっていたように感じるのだけれど・・・。
文句はいいますまい、映画は作り事です。
クリスのその後なんてアタシの知ったこっちゃありませんてexclamation×2(^^;ゞ



posted by ラクサナ at 22:56 | Comment(13) | TrackBack(2) | 2006年 9月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
不細工なじいちゃんのラブコメなんて、パスですわ。(爆)
監督は出演しないし、シリアス物でジョナサンが主演と聞いて、見に行きましたわ。
Posted by MACHI at 2006年09月13日 20:19
[Em149]MACHIさん

ぶぶぶ・・・

>不細工なじいちゃんのラブコメなんて、パスですわ。(爆)

全くです。(笑;)
おまけに従来の作品にあるような、爺様の代わりのようなキャラもいなくて、ひたすら良かったです。^^
ジョナサンのファンには嬉しい作品でしたね。野心といっても、今までの尖り具合は無く、ひたすら押さえた気持ちで演じる彼の演技に唸らされました。
ジョナサン君では、他に『エルヴィス』が、観たいんですけど、レンタルで出てるのかな?
Posted by ラクサナ at 2006年09月15日 16:21
やっぱこれ喜劇かもしれませんよね〜
「人生は喜劇だよ」なんてウディの言葉が聞こえてきそうですわね♪
 >MACHIさん それを言っちゃ〜おしめぇよ〜!(爆)
ジョナサンも演技は最高なんて思いつつ、意外と座高高いのねなんて思ってみてた私・・(汗)
Posted by マダムS at 2006年09月17日 22:49
有りそで無さそなラストでありましたが、男の性(さが)をうまくついているというか、
ノラのような女性がいれば惹かれるのも無理はない。
それにしてもどこまでエスカレートしていくのか、スカーレット・ヨハンソンの色っぽさは・・
Posted by たくろう at 2006年09月18日 07:53
[Em149]マダムSさま

連休ボケ疲れで、敬老の日に又ボケマクっている私ですが・・・(^^;
トラコメ有難うございました。
考えてみれば、ちょっとブラックな喜劇ってことで、やはりウッディ爺の作品ですよね。
ジョナサン君は非常に良かったのですが・・・共演のマシュー・グードの(背が高けぇ〜!)伸びやかな坊ちゃんぶりに、ジョナサンのガタイの若干の小ぶりさと欠点が目立ったように感じたのは私だけでは無かったようで・・・(^^;ゞ

[Em149]たくろうさん

ちょっと前のウッディ作品では、セロンちゃんがミューズだったように記憶しておりますが・・・(*^_^*)
スカーレット・ヨハンソンの色っぽさ、この作品でも若干20歳にして炸裂しておりましたよね〜!
ウッディ作品では次回作の『Scoop』も楽しみですし、もうじき公開の『ブラックダリア』等、スカちゃんから又目が離せませんね。^^b
Posted by ラクサナ at 2006年09月18日 11:20
こんにちはん。
70過ぎてもなお(だからこそ?)新たなるミューズを見つけ、女優をこんなに色っぽく撮ることに情熱を注げるものなんだなぁということに感動してしまったりしました。あのぶらじゃーショットは忘れられませーん。w
この直後に、『メリンダとメリンダ』を観て、アレンにとっては悲劇と喜劇は紙一重のものなんじゃないかと改めて思いました。ジョナサンの役はコメディな演出にしたら、いつものアレン映画の主人公になりそうですよね。シリアスにするとこうも違う雰囲気になるのだけど。と洞察しがいのある作品でもありました−。
Posted by かえる at 2006年09月19日 12:51
[Em149]かえるさん

こんばんはー☆
トラコメ有難うございます。
ひゃひゃ、あのぶらじゃーショットって!
さすがにウッディ爺ですよね〜!
私はあの前半のシーンで、もうお腹がイッパイに満足してしまいました。^^
『メリンダとメリンダ』の真っ二つなスゥイート&ビターなラブストーリーも、面白かったですね。
悲劇と喜劇が紙一重ってのも、人生歴が長いと共感するものが多い気がしますが・・・(^^;
ジョナサンの役を、コメディな演出でウディ爺が演じたら、もしかしたら、それはある意味物凄い悲劇になる気も・・
本当に映画の味付の妙を感じる作品でしたね。
Posted by ラクサナ at 2006年09月20日 01:33
ニューヨーカーのウッディがなぜにロンドンが舞台に?
階級制度がいまだに残るイギリス社会でなくてはならなかった・・・。
上流社会の人々は運などなくても、幸が舞い込むし、
庶民は運を求めても、するりと逃げて、なんだか納得いかない。
その辺の所をサスペンチタッチで、上手く料理して、見せる作品を作った監督の力量には頭が下がります。
あのクロエを演じたエミリー・モーティマーって、「dear フランキー」でフランキーの母親を演じた人だと
後でやっと分かりました。見ているときは以前に見たことある・・・と思いつつも思い出せなかったです。
あちらは庶民を演じ、こちらは富豪の娘。フランキーの母親の時の方が煌めいていた感じがしました。
あ、今度はスカーレット・ヨハンセンの対極的な役柄のせいかな?
Posted by 紫の上 at 2006年09月20日 13:23
[Em149]紫の上さん

そうですよね〜イギリス社会でなければ・・・って作品でしたね。
冒頭からロンドンの町並みや、テニスクラブの雰囲気など、ひょっとして、ちょっと時代物の作品なのかな?なんて思って観ていましたが、ジョナサン君がアガシとかとプレーしたって話していて、現代物なんだと気づきました。
何とも優雅なりロンドンの上流階級の暮らしっぷり!(羨)

クロエを演じたエミリー・モーティマーは、上手い女優さんなんで見事にお嬢を演じてましたが、もしかしたら年齢的にはギリギリだったかもしれませんね。
兄役のマシュー・グードより実年齢は5歳上ですし・・・ジョナサンより6歳上ですもんね。(^^;
「Dear フランキー」の母親役は、本当に良かったです。
Posted by ラクサナ at 2006年09月21日 16:53
こちらでは今日から公開。。やっと観ることができました。
う〜ん、良かったです。本当に私好みで(^^*

ウディ・アレンの作品って、考えてみたらちゃんと見たことなかったです。
(レンタルしても途中で眠ってしまうこと多くて^^;)
なので、過去の作品と比べて、どうとかいうことは全くわかりませんが
ひとつの作品として、とても面白かったです。
オススメありがとうございました♪

続々と新作をご覧になっているようですね(羨!)
観たい映画がいっぱいで嬉しいです。
Posted by Ako at 2006年10月07日 21:35
[Em149]Akoさん

はい、私もウッディ作品は、結構好き嫌いがあって、途中で意識を失うものも少なくないです。。。(笑;)
でもコレはやはり気に入られたようで良かったです。
キャストの魅力も最大限に活かされて、マッチポイントの意味合いも秀逸なドラマでしたよね。

あれから・・・良い刺激を頂きまして、結構頑張って・・・宿題の『フラガール』も鑑賞してきました。(^^。。。
でもなかなか感想がアップできず又アップアップしていますぅ〜w(~_~;)
Posted by ラクサナ at 2006年10月09日 15:42
BS2で、テレビドラマのミスマープルの予告殺人を見ていたら、マシュー・グードが出てました。
ハンサムは、目立ちますわねえ。
莫大な財産を相続する女性に、賢者の石に箒で飛ぶ授業のフーチ先生。(2作目出演に高額な出演料を要求したため、はずされたとか。)
そして、なんと秘密の部屋のトム・リドル役の俳優も出てましたわ。
Posted by MACHI at 2006年12月09日 23:06
[Em149]MACHIさん

ひぇ〜!あの長身ハンサムのマシュー君出演のTVドラマ!?
しかもトム・リドルまで出てるんですか?
それは知りませんでした〜。
BSでやってたんですか、観たかったな!
BSって再放送なかなかしませんよね?(^^;
取り合えず、マシュー君は『敬愛なるベートーヴェン』での出演をチェックしようと思いまする。^^;
Posted by ラクサナ at 2006年12月10日 00:38
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『マッチポイント』
Excerpt: これは文句なく面白かった! ウディ・アレン式の”ラブ・サスペンス” やっぱり情けない男を撮らせたら天下一ですよね~廉 『マッチポイント』(原題:Match Point) 200..
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『マッチポイント』
Excerpt: 絡み合う人間模様とサスペンスな展開にグイグイと引き込まれるおもしろさ。 そして、複雑な思いにとらわれる。 アイルランド出身の元テニスプレイヤーのクリスはロンドンで上流階級の仲間入りするチャンス..
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