
試写会にて鑑賞、公開は10月21日。
『鉄道員』『壬生義士伝』の浅田次郎原作同名タイトルからの映画化。
原作を読まずに鑑賞しましたが、コレは・・・
観終わって思い返すと、親子の愛、男女の愛を描いた、なかなか切なくて、しみじみとした良いお話。
しかし、映画としてはどうかな〜?
中盤まで結構私はだるくって・・・足がイライラ(持病 ^^;)することしきり・・。
所謂、昨今珍しくないタイムスリップものだけれど、『イルマーレ』と同じように、SF的な部分の不条理には突っ込まず、ただただファンタジーな物語として観たい部類の作品。
でもソレに突っ込まずとも、ココソコに上手く描ききれていない点がありそうで、キャストは良かったと思うのだけど、ちょっと残念な部分もありそう。
結果、浅田作品の全ての涙がここに・・・
ってな試写会のお姉さんの前評とは裏腹に、泣くまではいきませんでしたよっと
衣料品会社の営業マンである長谷部(堤真一)は、出張帰りの地下鉄のコンコースで、中学時代の教師野平(田中泯)と久しぶりの再会をして、今も尚心に残る当時亡くなった兄のことを思い出した直後、地下鉄の構内に兄の後姿を見てわが目を疑う・・。
その兄を追いかけて、地下鉄の駅の出口の階段を上がると、何故かそこは東京オリンピックの開催を間近にひかえた、昭和39年の東京の街だった・・。
長谷部の父親との確執、その確執の大きな理由でもある兄の死。
そんなことから、長谷部は自分の知らない若き日の父の姿をタイムスリップする度に理解していく・・・
っという親子の愛情の行方を描いた過程は想像がつく展開。
でも、闇市でアムールと呼ばれた父、波乱の人生を歩み、後に成功を収めながらも、家族には上手く感情表現ができず、老いていく一人の男の生き様を演じた大沢たかおの演技は見ごたえがありました。
特に私は戦争中、長谷部が地下鉄の車両の中で出会い、自らの宿命を感じつつも、若さの中に狡猾さを少し感じさせ、ほんの少しの希望を胸に兵役に向かう佐吉と話すシーンが好きでしたね。
これが、なかなかラスト近くに驚きの展開を見せていき、意外にもこの作品では重要なテーマな訳ですが・・・。
それが不倫ということと、若い女性のともすれば独りよがりなメロドラマ思考にチョッピリ重なってしまう感は否めません。
あくまでも映画の中の恋愛の行方、ということで切なく観て感じ入りたいとは思えども・・・
映画の中のみち子の気持ちは判らんでもないけれど、長谷部がみち子に対する気持ちが唯一無二という感じではないですからねーー。(笑;)
自分の娘が、タイムスリップして(まぁ、ありえませんが・・笑;)、ひょんなことからこういう恋愛を経験したとしても(もっと、ありえないとは思いますが・・・爆;)、あんなおバカなことはするもんじゃないと思います。
乗り越えなくてどうしますか
もう当たり前のこと言ってますが・・アタシ・・(^^;
まぁ気になるといえば、前半めまぐるしく地下鉄の轟音やら夢やらでタイムスリップする話に目が回ること。
長谷部が暮らす現在の時代設定もいきなり曖昧で、見ながらこれも現代じゃないわな〜っと推定年齢から、逆算しなきゃいけないこと等々も、ちと苦しいところですかね、この作品。
正直、映画としては いまひとつでしたよね (^^;
でも、物語としては、とても良い話だと思ったので今は原作を読んでいる最中なのですが
原作の方も急にタイムスリップしちゃうんですよ〜
実は原作にかなり忠実に作られている作品なんですね。
私は未読なんですが、この本、何故か家には以前からあるんですよねー。^^;
あの驚きの顛末を観て、やはり原作にも興味がわきました。読まなくちゃ!
そうそう唐突なタイムスリップ、何となく観終わると分かる気がしますが・・
映画では、あの二人の関係がそこまで深い感じを受けなかったので、ちょっとなぁ〜って気もします。。。
それと・・・あのラブシーンはちょっとね・・ってな気もします。(笑;)
私も原作は未読ですが、本のほうが良さそうですね。俳優はよかったけど、あの地下鉄のゴーゴーした音やタイムスリップが不自然すぎて、失敗作だと思いました(^^;)
タイムスリップを感じさせる地下鉄の轟音は、ちょっと安っぽかったですよね。
前半は謎のままなんで、あまりに唐突で、演じる堤真一の戸惑いが笑いを誘ったりして・・・(笑)
ファンタジーな原作を映像化するのは、難しいですけど、もう少し工夫が欲しかったところでしょうか。(^^;