2006年10月27日

ブラック・ダリア

black-dahlia-1.jpg

ジェームズ・エルロイの暗黒三部作の第一作目で、実際に起こった米国史上最も有名で残酷な未解決事件「ブラック・ダリア事件」からの映画化。

監督はブライアン・デ・パルマということで、そのカメラワークにも、フォルムノアールの独特の雰囲気にもノンストップで酔う感覚があるし、エルロイの映画化作品『LAコンフィデンシャル』と同じように、マーク・アイシャムの年代物ジャズ風味のスコアがいい感じ♪
でも、ストーリーの方は、いろいろ伏線も張り巡らされている割には・・・
「へぇ〜そうなの?」って感じで、観た方々の評判どおりに、やはり何だかピンとこない・・・。(^^;
因みに脚本は『宇宙戦争』のジョシュ・フリードマンだそう・・・。うーーーん???
主演がジョシュ・ハートネットということで、エルロイの暗黒四部作の第一部、何だか青春編って感じもしますね。

ジェームズ・エルロイの暗黒四部作
@ブラック・ダリア
Aビッグ・ノーウェア
BLAコンフィデンシャル
Cホワイト・ジャズ


black-dahlia..jpg1947年のロサンゼルス。元ボクサーの警官バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)は、同じく元ボクサーで刑事のリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)と出会う。
そして警察内の目論見により、彼とリングを交えたことから、ロス市警の名物コンビとして、リーと共に特捜部で刑事の職に就く。
リーには、ケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)という同棲相手がいて、バッキーは私生活でも彼らと親しく行動を共にするのだが・・・
そんなある日、リーと張り込み中に銃撃戦となった現場の近くで、白人女性の無残な惨殺死体が発見される。
その死体の女性、エリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)は、女優志願の為に、いつも黒い服を着て、主に海兵相手に娼婦まがいの仕事をしていたことから、マスコミは彼女を“ブラック・ダリア”と呼び大きく報じる。
何故か相棒のリーは、この事件に異常なほどの執着を見せ、捜査にのめりこんでいくのだが・・・。


米50年代の暗黒の時代の中でのクラーーイ人間模様。
ロス市警の腐敗と汚職。
ハリウッドを作りあげてきた富豪の家族の狂気。
ハリウッドを夢見て堕ちてゆく人間。
そんな三者三様が交錯していくサスペンス。

なのだけれど・・・
ロス市警の汚職と腐敗あたりは当然のように描かれていくし、その中でエルロイの原作をベースにしたストーリーの方は、登場人物それぞれの過去や人間関係もイマイチ複雑で、決着はそれぞれつけていくとしても、台詞一言やナレーションで片付けられてしまう辺りが拍子抜け。
世界一衝撃的な死体、“ブラック・ダリア”の未だ未解決な謎も、腐敗しきった町で起こったこと故、しょうがないでしょ!みたいな・・・。がく〜(落胆した顔)

ブラック・ダリアという死体と、そのエリザベス・ショートを演じたミア・カーシュナーは、なかなか似合っていたけれど、やはりマデリン役のヒラリー・スワンクは似てないですな。(笑;)
ヒラリー自身の演技は、勿論、妖婦を演じて余りあるけれど、エリザベスとマデリン役は同じ女優にやらせることができれば良かった気が・・・。
ジョシュ君演じるバッキーは、ドイツ系移民ということで、やむなく八百長試合等で自分をスポイルしていったりして、スタンスとしてはエリザベスに近いものがあり、ブラック・ダリアに惹かれていき、それ故にマデリンと関係を持ってしまう・・・という、そんな雰囲気が、ヒラリー・スワンクで完全にシャットアウトされた気がします。
スカーレット・ヨハンセンは、相変わらず綺麗で、意外にも可愛かったのが良かったのかどうか?
あのお尻に思いっきり描かれた“BD”が、彼女の過去を表すだけでは、何だか大袈裟すぎましたな。(笑)
“BD”ってBLACK DAHLIA ともBrian De Palmaとも取れそうなんですけど・・・どうしましょ?(爆;)
でもジョシュ君との絡みシーンは良かったですよ、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』みたいでね。

という訳で・・・
結局、観終わって印象に残るのは、豪華なキャストを配した凝った映像と雰囲気のみとなりました。
それが残っただけでも、さすがデ・パルマと言っていいのかexclamation&question(笑;)


それはそうと、エルロイの暗黒四部作のうちのラストを飾る『ホワイト・ジャズ』が、『NARC ナーク』のジョー・カーナハン監督で、映画化の企画が持ち上がっているそうですね。
カーナハンは、トムちんの『M:I-3』を降板しちゃって「がっかりだよ!」っと思ってたけど、新作の『Smokin' Aces』も上がってきてる模様。
骨太なカーナハンのエルロイ作品とは、またまたちょっと楽しみな展開になってきましたよね。ひらめき




posted by ラクサナ at 01:05 | Comment(10) | TrackBack(0) | 2006年10月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
こんにちはー。
私のブログにスクリームさんが遊びに来て下さいました(^^)v
「24」ファンの方とお話できて嬉しいです。ご紹介いただきましてありがとうございます!

さて、「24」つながりでブラック・ダリアですが・・・

>やはりマデリン役のヒラリー・スワンクは似てないですな。(笑;)

でしょでしょ? やっぱり無理がありますよねー。被害者のブラック・ダリアは「24」でも謎めいたテロリスト役でしたし、この配役も良いと思いますが、ヒラリーとは似ても似つかないと思いました。

それと「BD」ですが私はブライアン・デパルマ印だと思います(笑)
Posted by mei at 2006年11月08日 15:24
[Em148]meiさん

あひゃひゃ、スクリームさん、とうとう私を追い越して『24』のシーズン5まで制覇だとか・・!
ジャックファンのmeiさんと楽しいお話が弾まれることと思います。^^

ところで、え?ミア・カーシュナーって、『24』でテロリスト姉ちゃんでしたか!?
ミアのブラック・ダリアはなかなか良かった気がしましたが、彼女で二役やらせるのも、覚束ない状況があったのかな〜なんて思います。
ヒラリーは似てないですよね。
っていうか、パンチ強そうだし・・・!(爆;)
ぶぶぶ・・・やっぱり「BD」はそう思います?ヒッチコックばりに自分は出なくても作品にイニシャル入れる・・・なんて流行りそうですよね、監督の間で!(笑;)
Posted by ラクサナ at 2006年11月09日 00:23
スカーレット・ヨハンソンは、登場はちょっとケバメでどうなることかと心配しましたが、悪女でなく可愛い女でよかった。
ラクさんが仰る通り、ジョシュ君との絡みは『郵便配達は二度ベルを鳴らす』みたいで、このシーンが私にとって一番の見せ場でありましたな。
Posted by たくろう at 2006年11月12日 22:33
[Em148]たくろうさん

スカーレット・ヨハンセン、ファムファタール[Em149]の雰囲気を充分に漂わせながら、意外にも可愛い女でしたね!^^
たくろうさんの目を細めたお顔が浮かびます。(笑)
ジョシュ君とのラブシーン、良かったですよね!
私生活でも二人はイイ仲のようですし・・・ってそんなことはどうでもいいですかね!?(笑;)
Posted by ラクサナ at 2006年11月12日 23:31
でも、あのシーン
その後で片づけが大変だぞ!と思ってしまうのは主婦だからでしょうか…
いやーね(^^;
Posted by Ako at 2006年11月15日 08:41
[Em148]Akoさん

そうですよね、[Em137]が終わってから、ガラスの破片なんかで怪我もしちゃいそうですよね〜いやだいや!(^^;ゞ

ところで、この作品でAkoさんが、人間の狂気が気持ち悪いと言ってみえましたが・・・
私はヒラリー・スワンクのお家にあった、あの剥製を見て、Akoさんの気持ちが判った気がして、レスしに行くのも躊躇しちゃいました。
あれはあまりにも酷くて・・・[Em144]
きゃ、また思い出させちゃったらゴメンナサイです。m(_ _;)m
Posted by ラクサナ at 2006年11月15日 18:04
やっぱりヒラリー、評判が悪いようで・・・(^^ゞ
この役は、始めエヴァ・グリーンがやる予定だったそうですよ。
それが『007/カジノロワイヤル』に出演するから断ったらしいんですが、まだエヴァの方がマデリン役に相応しいですよね。
ブライアン監督も悔しいだろうなあ・・・

ジョシュとスカ嬢の公私混同絡みシーン、中々Hで良かったのですがちょっと短すぎるよねえ。
Posted by nike at 2006年11月17日 17:57
[Em148]nikeさん

はぁ〜そうなんですか!?
あの役、エヴァ・グリーンなら何となく納得です。^^
やはりビジュアル的なものは大事ですよね〜。(^^;

ビジュアル的には問題ない、ジョシュ&スカ嬢の絡みのシーン、うんうん、もっと観たかった!(笑)
Posted by ラクサナ at 2006年11月18日 01:30
いやぁ〜、遅ればせながら、昨日で終わり故に駆け込み観賞をして参りました。
正に映像と雰囲気を楽しむ作品だと思いました。
エロくて、グロくて、うさんくさい人物が次から次からと登場。
見る前に人物相関図を見ていったけど、もう夢中でそれはどこへやら(^^;

ブラック・ダリアを演じたミアはそれなりの色香はあったけど、よく似ているというマデリン役のヒラリー・スワンクをなぜ抜擢したのか?監督の意図が分かりません〜!?
この映画、ブラック・ダリアとマデリンが似ているというのが、キーポイントだと思うのですが・・・。

ラストはあれよあれよという間に終わってしまった感じでした。
Posted by 紫の上 at 2006年11月19日 16:41
[Em148]紫の上さん

やはり、マデリンとブラック・ダリアが似ている・・・というのがポイントですかね?
そうでないと、人物関係は繋がってはいても何だかピンとこないですよね〜。
まぁでも映像とノワールの雰囲気が宜しいということで、何とか成り立ってる作品でしょうか。
私もスクリーンで観られたことは、まんざら悪くなかったと、思っております。^^
Posted by ラクサナ at 2006年11月19日 23:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

絵文字
この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。