2006年11月30日

キング 罪の王

KING.jpg
監督は、マーヴィン・ゲイやエルビス・プレスリーの知られざる横顔を追求したドキュメンタリー作品などを、多く手がけているというジェームズ・マーシュ。
因みに、この作品での海兵隊帰りのガエル君の役名はエルビス。(何か関係あるのかしらん?)

勿論、主演がガエル・ガルシア・ベルナル君ということで、観てきましたが・・・・わーい(嬉しい顔)
観ている間、「何じゃい、それは!」っと何だかヘンな気分に・・・

今回のガエル君は、髪もスッキリとショートの海軍帰りの若者役にして・・・
短絡的に罪を犯しまくるという・・・
コイツ何考えてるのか、とんと判らんexclamation&question」という役どころ。


でも、観終わって何だかいろいろ考えちゃいましたね〜。ふらふら

血縁関係の愛と罪ということで、ギリシャ神話等にもなぞらえた節もあって、なかなかテーマは深そうだし、やはりガエル君ならではの演技や魅力が光ってたんだな〜っと、随分後になって思わされます。


KING-1.JPG海軍を退役したエルビス(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、その足で、メキシコ人の今は亡き母親から聞かされていた父親に会うため、テキサス南部の町、コープス・クリスティに向かう。
現在では牧師となっている父デビッド(ウィリアム・ハート)は、美しい妻トゥワイラ(ローラ・ハリング)に、神学校に通う優秀な息子ポール、娘のマレリー(ベル・ジェームズ)との4人で、幸せそうに暮らしていた。
エルビスは日曜の朝、ミサが行われている教会へ行き、そこでマレリーと出会い、妹と知らずに言葉を交わす。
だが、家族と共にエルビスに会った父デビッドは、困惑を隠しきれず、名乗りをあげる事を拒み、冷たい態度で曖昧な再会の約束をして彼を遠ざけるのだった。しかしその後もエルビスは、妹と承知でマレリーと密かに会い、何も知らずに自分に惹きつけられていく妹と関係を深めていくのだった・・・。



KING-2.JPGとにかくエルビスを演じるガエル君が数々の罪を重ねていくのですが、その表情がはにかんだような無垢なもので、父への復讐を遂げようとしているのか、天然○○わーい(嬉しい顔);なのか判断しかねるのですよね。
マレリーに、スルリと罪の言い訳をする辺りは、確信犯に近い気もするし・・・
父親が、今の家族、特に優秀な息子ポールへ並々ならぬ期待と愛情を注いでいるのは、当然同じ息子として、激しい嫉妬心にかられるものだとは思うのですが・・・。
そういった父親への怒りや憎しみだけではなく、孤独な人生を送ってきた彼は、ただただ愛に渇望してどんどん罪を犯していく、その愛への渇望が子供のように無垢ゆえに留まるところを知らない・・・そういった感じですかね。
町のダイナーで、紙で作った王冠をかぶり、はしゃぐ彼の笑顔が切ないし、底知れず恐ろしいです。もうやだ〜(悲しい顔)

KING-3.JPG人間が犯す何処からが罪なのか、罪の種類には重い軽いがあるのか?
そして観終わって残るのは、実際には犯罪とされない“偽善”という罪。
エルビスの父親が、まさにそれにあたる訳で・・・自己中心的な考えを持ち、人を導く牧師という、何とも皮肉な、ともすれば偽善の象徴であるような職業に甘んじる彼は、忘れていた息子に最大の罰を与えられる。
ラストにエルビスが父親に向かって言う言葉・・。
懺悔して、天国に行きたい
最初で最後の父親への甘えなのか・・・
これもまた偽善なのか、この父にしてこの子ありなのか・・・exclamation&question

キツイ作品でした。どんっ(衝撃)
posted by ラクサナ at 10:52 | Comment(4) | TrackBack(1) | 2006年 11月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
こばは。
恐ろしくも救いようのないオハナシでしたよね。
でも、とてもおもしろかったですー。
って、思っちゃうのはマズイでしょうか・・・?
Posted by かえる at 2006年12月04日 01:34
[Em33]かえるさん

TB有難うございます。
恐ろしくも救いようのない内容を、あっけに取られる様なガエル君の行動で見せられると、これまた何とも奇妙に面白いのか面白くないのか・・・その辺りがこの作品の狙いなんでしょうねぇ。
そして私も、後になってこの作品の面白みが判る気がしますよ。
マズクないですよね?(^^;b
Posted by ラクサナ at 2006年12月04日 17:09
先月見に行きました。先日はこんなイベントもあったようです。

http://www.eiga.com/buzz/061205/11.shtml

父親の身勝手さも感じました。
息子がいなくなったら、それまで見向きもしなかったガエル君をそばに置いたりして。
Posted by MACHI at 2006年12月06日 20:26
[Em33]MACHIさん

さすがにウィリアム・ハートが上手かったですよね〜
エゴで偽善的な役どころがピッタリしていて、私もその部分は、観ていて胸くそが悪かったです。(笑;)

おっと、イベント・・・
>この映画を「心理的なリトマス試験紙」と形容。
コチラもさすが心理学者、上手いこと言いますね。
実は私も、ガエル君よりになる自分の気持ちにチョッピリ危ない気がしてました。
でも主人公を真の悪として売る作品になっていたら、面白みは無くなりますよね〜当たり前過ぎて・・。
それをしなかった製作者側とガエル君の演技に一票を投じたいと思います。^^


Posted by ラクサナ at 2006年12月07日 01:26
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『キング 罪の王』 THE KING
Excerpt: 救いようのないダークな物語なんだけど、映画としてはすこぶる気に入った。 海軍を退役した21歳の青年エルビスは、亡き母から聞かされていた父親デビッドに会うため、テキサス南部の小さな町を訪ねる。ガエ..
Weblog: かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
Tracked: 2006-12-04 01:23
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