2007年01月12日

明日へのチケット

Tickets.jpg
この作品は『麦の穂をゆらす風』との二本立ての後で観た作品。

なんか救われましたね〜〜!ホッと・・・わーい(嬉しい顔)

エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、(麦穂と引き続き)ケン・ローチという巨匠監督3人によるコラボレーション(嘘みたい 驚)が実現した人生コメディ。

3人の監督の3様の物語が、列車の中の出来事として一本の映画を紡いでゆく・・・。

その小気味良い展開や、人間模様に・・
笑ったり、ジーンと来たり・・・ちょっと寝たり・・・眠い(睡眠)(笑)


すっかり肩こりもほぐれました〜〜exclamation手(チョキ)わーい(嬉しい顔)


@エルマン・オルミ編
オーストリアの会議からローマへ帰る老教授(カルロ・デッレ・ピアーネ )。
彼は列車の中でパソコンでの仕事の手を止め、帰りのチケットを工面してくれた秘書の女性(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ )の姿を思い出し、自らの淡い感情に想いを馳せるのだった・・・。


Aアッバス・キアロスタミ編
翌朝、列車に乗り込む太目の中年女性(シルヴァーナ・ドゥ・サンティス )。
傲慢な彼女に、何故か従順な連れの青年フィリッポ(フィリッポ・トロジャーノ )。
彼女の態度は、列車の中でも何かと面倒を起こし車掌の手を煩わせたりするが、フィリッポはそんな彼女の世話をする中で、自分を知る故郷の女の子に出会う。


Bケン・ローチ編
一方セルティックファンのスーパーで働く3人組の若者は、ローマのアウェー戦を観戦すべく、列車に乗り込んでいた。
彼らはアルバニアの難民らしき、一人の少年と仲良くなるが・・・その直後、なけなしの金で買ったチケットが一枚紛失しているのに気づく・・・。




Tickets-1.jpgのっけの、見た目ウッディ・アレン風味の爺様が織り成すほのかな恋愛模様は、多少の眠気を催すものの、テデスキさんの歳の差も許容するような優しい笑顔に、さもありなんexclamation&question(笑)
品が良いトキメキ爺様編。揺れるハート
このエルマン監督は、『木靴の樹』は勿論ですが、私的には、だ〜い好きな『聖なる酔っ払いの伝説』の監督。
やはり、人生の色合いが褪せかけた男のロマンを、品良く描いています。
この監督はテレンス・マリック並に作品数が少ないんで、貴重なめぐり合いかも。ぴかぴか(新しい)

Tickets-2.jpg次のキアロスタミ編は、要所要所何とも可笑しく・・・最後には、チョッピリ切ない。
人生半ば以上とっくに過ぎた中年太りで傲慢なオバちゃんは、あらぬ疑いまでかけられても、ビクともしないんだけれど・・・自分の何かに目覚めて去っていく青年の後姿には何かを感じたんでしょうね〜。ある意味身につまされます。ふらふら

Tickets-4.jpg

そして締めくくりは、一番素直で明るく・・・・およそらしからぬケン・ローチ編。
コレは判りやすく、また笑わせて貰って、最後にはさりげなく感動を与えてくれる。
共通のテーマも、ここでちゃんと締めくくられる訳で・・・
3人のサッカーファンの若者たちが、ちゃんと持っている人間味も、あたたかくって良い味わい。ハートたち(複数ハート)
彼らの一人を演じるのはケン・ローチ作品の『SWEET SIXTEEN 』で、主人公のリアム少年を演じたマーティン・コムストンでした。ファイトだリアム!

そんないろんな人種が混在する欧羅巴の列車に乗り合わせた人たちの、チケットをめぐる物語。
それぞれの監督の味わいが楽しめ、一つの作品としての、ある共通のテーマもあり、この企画は面白いですね、これからもシリーズで様々な監督でのチームワークよろしい作品を観てみたいものです。ハートたち(複数ハート)
posted by ラクサナ at 01:14 | Comment(4) | TrackBack(2) | 2007年 1月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
こちらが後で良かったですね(笑)
こんなコラボ作品も楽しいですよね〜♪最後にケン・ローチのさわやかな締めくくりですっかり機嫌良く帰れますよね。
そっか、エルマン監督って以前ラク様おすすめの『聖なる酔っ払いの伝説』の監督でもあったんですねー!?元々作品が少ないのです?私はお初でした。
ケン・ローチ編のコムストンも嬉しい成長ぶりでしたが、もう一人も『SWEET SIXTEEN 』の少年で、更に「麦の穂」にも出てましたね♪
こちらは年末簡単記事でごめんなさい(^^;)
Posted by マダムS at 2007年01月18日 09:34
[Em30]マダムSさん

本当にコチラが後で良かった〜。(シミジミ・・笑;)
コチラは楽しい作品でした♪
おっと、マダムはエルマン監督作、お初でしたか?
『木靴の樹』も、以前ケーブルで観て良かったんですが・・・
そうなんですよね、およそ浮浪者には見えないガタイのルトガー・ハウアー主演の『聖なる酔っ払いの伝説』!愛すべき作品で大好きなんですが・・・確か押入れにテープが眠っていると思いますので、宜しければ(ってか無理矢理? 笑;)何とかさせて頂きますよ!
ついでに『華氏451』(謎笑;)も付けて如何ですか?
うひゃ、もう一人の少年って、案外最後にはいい奴ぶりを発揮していた彼ですよね?
つい先に観た『麦穂』にも出てましたか!?全然気が付きませんでした〜〜〜。(~~;)ゞぴぇーん!
Posted by ラクサナ at 2007年01月19日 09:18
こにちは。
昨日、大評判の『リトル・ミス・サンシャイン』を観たんですけど、別段そんなに大きな笑いや感動はなく、フツーじゃんって感じでした。(笑
そ、そんな冷酷な私ですが、明日チケの3話目にはボロ泣き、大きな高揚感がありましたです。
(ラクサナさん的には、あちらもこちらもコメディというジャンルなんですねー。)
大好きなケン・ローチの麦穂もそれほどにガツンとは来なかったので、明日チケを思い出してケンローへの敬愛を確認しております。
『木靴の樹』は私も大好きですー。
Posted by かえる at 2007年01月19日 14:11
[Em30]かえるさん

ん〜判ります。ケン・ローチの『麦穂』なんですけど、私もガーンとはきたけど、思っていたほどガツンとは来ず、何か映画としては、もう一つ乗りきれない部分もあったんですよね・・・。
そんで、この『明日チケ』で、しめさせて頂いて良かったです。
そうですね〜人生ドラマとくると悲喜劇、特にこんな嬉しい作品は喜劇の部分が印象的な気がして・・・ケン・ローチのパートも、彼の作風からすれば、これ嬉しいコメディじゃないですか。^^
オルミさんの『木靴の樹』、もう何だか終始涙目になってしまった記憶です。
何の誇張も無いのに、貧しい中で生きている人たちの息遣いが感じられる作品でしたね。
Posted by ラクサナ at 2007年01月20日 00:39
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『明日へのチケット』
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