2007年01月31日

ドリームガールズ

Dreamgirls.jpg

試写会にて鑑賞。

’60年代モータウンから一躍女性ヴォーカルのトップグループとして輝いたご存知ザ・シュープリームス(フローレンス・バラード、メアリー・ウィルソン、ダイアナ・ロス)。この3人の女性ヴォーカル・グループをモデルにしたミュージカルは、初演1981年にして、翌年トニー賞を受賞。
そしてこの4年間上演され一大人気をはくした『ドリームガールズ』を、『シカゴ』で」脚本を担当したビル・コンドンが映画化。カチンコ

これはミュージカルといえども、ライブの延長線上にある内容で、文句なく冒頭から最後まで引き込まれましたね〜るんるん

オリジナルのミュージカルは観ていませんが、若干品良くまとまっている感はある3人の女性のサクセスストーリーもさることながら・・・
R&Bの原点ともいえるモータウンの歴史、当時のマイノリティーの音楽的位置関係、戦略、パクリ、嫉み、栄光への代償・・・そんなものが観ていて、楽しい反面非常に興味を引きます。

近年、苦手といいながらいろんなミュージカル映画を観たけれど、モータウンサウンドにハマった当時の懐かしさも相まって、シンプルなストーリーに極上のエンターテイメントが弾けるシーンの連続、一番楽しめた気がしますねるんるんパンチ
ギュウギュウ詰めの試写会場の椅子に座っていても、体がスウィングしちゃいましたし(笑)、できればダンスフロアーのある会場で観たかったなるんるんぴかぴか(新しい)

1962年、デトロイトに住む共にヴォーカリストを目指す仲の良い3人組、エフィー・ホワイト(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ・ジョーンズ(ビヨンセ・ノウルズ)、ローレル・ロビンゾン(アニカ・ノニ・ローズ)。
彼女たちは、“ドリー・メッツ”という名前でトリオを組み、エフィの兄、C.C.ホワイト(キース・ロビンソン)の作曲した“Move”を引っさげ、NYのアポロシアターで行われるオーディション大会へ向かうが、遅れてきた彼女たちは出場を許されない。
そんな中、居合わせたカーティス・テイラー・Jr. (ジェイミー・フォックス)という男の助言を得て、何とかラストに出場するが・・・
観客の熱狂的な支持を受けるも、優勝を逸してしまう。
傷心の彼女たちに声をかけてきたカーティスは、マネージャーとして売り出す約束をし、彼女たちを女癖の悪さでバックコーラスが辞めてしまった大スターのジェイムズ・サンダー・アーリー(エディ・マーフィー)のバックコーラスの代役としてデビューさせる。
バックコーラスながら彼女たちのパワフルなステージはデトロイトのみならず全米でも注目され、遂には彼女たち三人のソロデビューの話が舞い込むのだが・・・。


Dreamgirls-4.JPG

冒頭からもう一気にオーディションの Live at The the Apollo Theaterるんるん
映画ならではのカメラワークも巧みで、グングン惹き込まれます!

Dreamgirls-7.JPG最初はエフィー演じるジェニファー・ハドソンをリード・ヴォーカルとした初々しい彼女たちが、モータウンレコードの創始者のベリー・ゴーディJrさながらのジェイミー・フォックス演じるカーティスに操られて、栄光組と挫折組みに分かれていくストーリー。グッド(上向き矢印)バッド(下向き矢印)
やはりジェニファー・ハドソンの、歌い上げぶりは全てにおいて凄いるんるん
冒頭の“Move”から、うらみつらみを込めて歌う“And I Am Telling You I'm Not Going”、思わず私は目をつぶって聴きたくなったのでありました。演技もまずまず良いですが、やはり歌でしょうね〜彼女は。

っていうか、このストーリー自体、最初からエフィーの歌唱力は群を抜いてるってことになってますので、当然ちゃ〜当然で、シュープリームスを基にしていると言っても、ストーリーはオリジナルで、ありがちなあの時代の女性ヴォーカルトリオの物語。
ビヨンセのディーナ役はダイアナ・ロスをモデルにしていると言っても、ダイアナ姉さんは、あんな気立て良い娘っ子じゃありませんわな、当時から。(爆)
オセロの中島に見えちゃったディーナ役のビヨンセ、最初の太いへの字眉毛のお顔は見物!(笑)
終盤に至って、ダイアナ・ロスをかなり意識しているメイクやヘアーになっていきますが、体重を10キロ近く落としているのがよ〜く判ります。やっぱりメチャ綺麗よね。揺れるハート
相反して体重を10キロ増やした、まだ幼さが残るジェニファーの顔は、デビュー当時のチャカ・カーンなんかも思い出しちゃいますね。
そして、ドリーメッツの栄光の陰に、時代に乗り遅れていくジェイムズ役のエディ・マーフィー、今の彼でこそできる演技かな、いい味を出していました。
彼は、昨年のクリスマスに急逝したジェームス・ブラウンを基にした役作りだそうだけど、客席に奥さん、舞台の袖に愛人のローレルがいて、いよいよ弾けだしたライブシーンが、かなりJBの雰囲気感じさせる見所。
辣腕マネージャー役のジェイミー・フォックスは、想像通りにキッチリ歌も演技もこなしているし・・・
とにかく皆、歌に関しては圧倒的な歌唱力を要求される楽曲ばかりなので、さすがと言うしかない。
劇中の歌を聴いているだけで、モータウンサウンドのR&Bのサウンドが、ディスコミュージックへと移り変わっていく様などよく判る。キング牧師や’67年のデトロイトの暴動なんかも配した中、自動車会社を廃業してレコード会社の経営に乗り出すジェイミー・フォックス。エフィの兄が生み出したR&Bのヒット曲を、白人のグループが何気にポップスとして、いとも簡単にパクってしまう事実や、それに対して後半では、黒人同士でのパクリが力の優劣で行われてしまう事実。
そんなこんなで、モータウンミュージック、いや黒人の音楽業界の成功の陰のドロドロさが悲痛であります。ふらふら

っという訳で・・・極上の見せ場はキッチリあるけれど、ストーリーはどうかというと・・・・
じつは案外目新しいものは無く、主演がジェイミー・フォックスとビヨンセ、助演のジェニファーは殆ど主演格の役柄ということで、ちょっと話の焦点は分散気味な気もするし、ラストは若干のご都合主義の感もあって、
オスカー8部門にノミネートされたにも関わらず、作品賞ノミネートは逃してしまったのも頷ける気はします。
でもまぁそんなことはどうでもいいわなパンチ(笑)

Dreamgirls-3.JPG

世間的には、ジェニファーの演技や歌唱力の評判が高いし、その通りだとは思ったけど、やはり映画的にはビヨンセもいいですね。何よりビジュアル的にビヨンセには楽しませて貰いましたし、ジェニファーとビヨンセの“One Night Only”の競演も高揚感を煽るし、ビヨンセの“Listen”もなかなか聴かせました。

Dreamgirls−1.jpg

そういえば、このミュージカルの初演が1981年。
ビヨンセとジェニファーの生年も同じく1981年。
(ついでに言うと、菊池凛子も’81年生まれ・・・^^)
25年前に生まれた物語と同い年の彼女たちが演じるドリームガールズるんるん
スウィングしながら2時間10分、たっぷり楽しめる作品でありました。
私は大好きでするんるん

posted by ラクサナ at 23:00 | Comment(14) | TrackBack(2) | 2007年 1月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
ラクサナさんの解説が聞けて、うれしいです。

やっぱりオセロの中島に見えますよねえ、ビヨンセ。(爆)

ところで、ダイアナ・ロスって、性格悪いんですか?
Posted by MACHI at 2007年02月08日 12:14
ラクサナさん、こんばんわ!
当時の女性は、ウェストのくびれがちゃんとありますね。日本の女優でも、野添ひとみなんか、細かったな〜。この写真を見るたびに、ボウリングのピンが思い出されて・・・
Posted by Bianca at 2007年02月08日 22:40
ふむふむ。。やっぱり私も内容は有りがちかな?って感じはしてました。
でもまあ華やかなステージもの大好きですから公開を待つ事にしまぁ〜す♪
Posted by マダムS at 2007年02月09日 11:27
[Em55]MACHIさん

やっぱり見えましたか?オセロの中島に!?(笑;)

解説なんて、とんでもないですが、この時代からのR&Bはかなり好きで、次のディスコブームでブレイクした自分が昔いましたので、何とも嬉しい作品でした。
もっとも、シュープリームスは物心ついた頃にはもう解散して、ダイアナ・ロスはソロでしたし、私がリアルタイムで見聞きした女性3人トリオっていうと、スリー・ディグリーズ辺りになりましょうか・・。

んでもダイアナ姉御のシュープリームスの頃の逸話は、よく耳にしましたよ。
新人のメンバーの女の子を、ステージで突き倒したり、デヴュー当事の少女時代から、生意気度はずば抜けていたりと・・
でもあの時代に黒人の少女が、ショービズ界でビッグスターにのし上がるには、不可欠な性格だったのかもしれませんね。
この作品のディーナのようでは、残れないかも・・とも思います。(^^;

[Em55]Biancaさん

本当に見事なクビレでございました。
ウェストをアレほどクビレさせるには・・・やはりその下のオケつ・・いやいや(^^;ヒップがバーンっと見事でないとダメかもとも思いますよね。^^
その点ビヨンセは、いくら痩せても申し分の無いスタイルではないかと・・!^^
でもそんな時代に生まれなくて良かったなぁ〜〜っと!土管型体型の私は思うのでありました。(笑;)

[Em55]マダムSさん

はいはい、マダム!^^
そうなんですが、そのストーリーを補って余りあるようなパフォーマンスの数々・・・懐かしいサウンド♪
やっぱり至極の時間でありましたよ!
マダムならきっとお気に召すと思いますです。^^b
感想お待ちしておりま〜す♪
Posted by ラクサナ at 2007年02月09日 13:16
こんばんは!
最高でしたね!これは大画面で観なきゃで初日に観て来ましたわ。
ビヨンセ演じるディーナのモデルとかのダイアナ・ロスはなんで??どこがモデル??状態でしたが...
ダイアナそっくりだとマズいのか??わざと似せないで作ったのかもですね??
Posted by margot2005 at 2007年02月19日 23:40
[Em55] margotさん

ひゃ、初日に行かれましたか!?
最高ですよね〜懐かしさも伴って、私にも十分楽しめるミュージカルでした♪
ビヨンセは後半、外見だけは似せていましたよねダイアナ・ロスに!(^^;
この映画版の方なら、ダイアナ姉御もご満悦かもしれませんね。
私も観終わって、ダイアナ・ロスのアルバム引っ張り出して聴いてしまいましたよ♪^^b
Posted by ラクサナ at 2007年02月20日 17:16
観てきましたわよ〜ん♪
お察しのとおり、たっぷり楽しませて頂きました〜いや〜やっぱり一流の芸人ですな〜〜皆さん! 私もついつい手拍子足拍子してましたわ、音出さないように。
でも自然に体動いちゃいますよね(^^;) 歌い終ると拍手もしたかったし。
まあ、確かにやっぱりこういったバックステージものにありがちな話でしたし、ここ数年こういったのが続いたりしたので、作品賞までには至らなかったんでしょうね〜ちょっと大事にしすぎて映画化が他のブロードウェイものに遅れをとって損しちゃったかな?
来週のアカデミー賞でまた二人のパフォーマンスが拝めそうですね^^
Posted by マダムS at 2007年02月21日 00:07
[Em55]マダムSさん

早速トラコメ有難うございます♪
手拍子足拍子・・・しますよね、やっぱり!^^
そうなんです、私も試写会でしたしスタンディングオベーションしたかったんですが、大昔の自称ディスコクィーンには勇気がっ無い・・・!(^^;
いよいよ来週月曜日ですねアカデミー賞!
ジェニファー、ビヨンセ、アニカがザ・ドリーム・ガールズでパフォーマンス決定だそうで、全く楽しみであります♪
そういえば歌曲賞は、ドリ・ガーのどの曲が獲るんでしょうね?
Posted by ラクサナ at 2007年02月21日 18:02
今晩はー、見てきましたー♪
いや〜、楽しませて頂きました♪♪

私はですね、アカデミー賞は 「アメリカの賞」 なので、やはり作品賞にノミネートぐらいさせてあげたかったです。過去には「ティナ」とか「レイ」とか黒人の音楽の映画がありましたけどね。
エンタメ感、ドラマ性、役者の力量と全体的なバランスもまずまず取れていたと思いますし、ビヨンセのメイクやファッションも楽しませもらいました(^^)
アカデミー賞には渡辺謙さんがプレゼンターで登場するらしいので楽しみですね。
私は見られませんが(ToT)
Posted by mei at 2007年02月22日 00:59
[Em55]meiさん

こんばんは☆
楽しまれたようですね♪

やはりミュージカル作品ということもあって、
8部門ノミネートといっても楽曲関係のノミネーションが多いですもんね。
作品賞ノミネートならずは残念でしたね。

おっと、オスカー見られませんか・・・?
今年はちょっとリアルタイムで全部観るのが微妙な私ですが・・・(^^;
やっぱり生の興奮を味わいたいな〜って思ってます。
謙さん、どの部門のプレゼンターなんでしょうね、楽しみ♪
Posted by ラクサナ at 2007年02月23日 00:57
私も大いに満喫して、夜は疲れがぁぁ〜。
年ですなぁ〜!?
今までのミュージカルとは違って、私もライブ感覚で見てきました。
アクション映画並みの早い展開で、遅れないように頑張りました・・・。
ビヨンセはやはり、ゴージャスでスタイルも良く綺麗でしたねっ!
セレヴというのも頷けたです!
でも出演者皆さんが本当にプロと思わせる芸達者ぶり、さすがハリウッドです!!
エディ・マーフィにもびっくり!!
エンターテイメント要素が大ありですよねっ!こっち方面でも飯が食える・・・・。
何かで読んだのだけど、あまりにも業界の裏が描かれているので作品賞にはノミネートされなかったのでは・・・と。
でも、ラクサナさんがかかれているように、私もストーリーはあっちの方に行っている感じでした・・・。
でもそれでいいんです。ど迫力な歌とパフォーマンスがあるから・・・。
Posted by 紫の上 at 2007年02月23日 17:15
[Em55]紫の上さん

お疲れ様でした〜!^^
いやなかなかこの作品、テンポもあって良かったですよね!
世の中的には、ジェニファーの圧倒的な歌唱力に絶賛の声が高いですが・・・
私的には、映画としてビヨンセの魅力の点が高いです。
あの当時のコーラスガールのノリはビヨンセのビジュアルとダンサンブルな歌ですよね♪
エディ・マーフィーの芸達者な部分も素晴らしいんですが、
この役柄での演技の部分も本当に賞賛したいですね。
なるほど〜業界の裏側を描いた作品ってこともあったんでしょうか、作品賞ならずは。
ミュージカルの方は、もっと辛らつだとか読みましたが、オスカーもいろいろと思惑があるようで・・。(^^;
でも賞獲りよりも、楽しめてなんぼですもんね〜私どもは!^^
Posted by ラクサナ at 2007年02月24日 01:25
やっと、昨日見てきました〜〜
映画というよりライブを見た感じですね!!

私が深夜放送を聞き始めた頃が、丁度、ダイアナ・ロス絶頂期だったんですよ、始め「シュープリームス」だったのが、直ぐに「ダイアナ・ロスとシュープリームス」に変ってね、
その経緯みたいなものが、わかった気がしますよ。
「One Night Only」を聞いたときは、一気に
昔に戻っちゃいましたね。
同じ頃、オーティス・レディングが、飛行機事故で亡くなったばかりで、毎晩のように
「Dog Of The Bey」がかかってたのも
思い出しました〜〜
結構あの頃のことは、思い出し甲斐がありますね〜〜(笑)

ジェニファー・ハドソンの歌唱力にはビックリですが、最後にビヨンセの「Listen」には、
彼女なりに意地を見たというか聞いた感じですね!堪能しました!!
Posted by キウイ at 2007年02月25日 23:03
[Em55]キウイさん

あ〜懐かしいですね、オーティスの「Dog Of The Bey」♪
彼はモータウンじゃなくってアトランティック・レーベルだったと思いますが、この曲が大ヒットした前年に亡くなったんですよね。
私もこの曲は馴染み深い気がします。

映画の方、ミュージカル映画というより、本当にライブの醍醐味があったと思います。
私もビヨンセの「Listen」には聞き惚れました。
「One Night Only」も、バラードで歌い上げるジェニファーよりもダンサンブルなディスコ調のビヨンセ@ドリームガールスに、どうしても軍配あげたくなっちゃうんですよね。(^^;
ダイアナさんというと、私がラジオを聴き始めた頃は、シュープリームスでは「Love Child 」とか「Someday We'll Be Together 」辺りで脱退直前の頃でしょうか。
やはりソロになってからの「Touch Me in the Morning 」や「マホガニーのテーマ」なんかが懐かしいですね♪もう気分は殆どネスカフェですが・・(笑)
Posted by ラクサナ at 2007年02月26日 00:04
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