2007年03月27日

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

toukyou .jpg
試写会にて鑑賞。
4月14日公開。

200万部を超えるベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝的原作『東京タワー』からの、満を持しての映画化。
その200万部のうちの一冊が家にも存在しますが、まだ私は未読。(笑;)

既にこの原作からは、昨年放送されたTVのスペシャルドラマ版(大泉洋・田中裕子)と、最近放送されてたTVのドラマ版(速水もこみち・倍賞美津子)がありますが・・・
この映画版の原案は、まだこの原作が単行本として売り出される以前に、雑誌の連載としてスタートした一回目から始まっており、じっくり時をかけて創り上げられたものということで、なるほど原作に一番近い物なんではないかと思わされます。

笑って泣いて・・・・あまりに普遍的な母子の愛情の物語には、非凡なものなど何一つないけれど・・・
やはり普遍的に人の心を打つものなんですね。もうやだ〜(悲しい顔)

1960年代。ボクが3歳の時、真夜中にオトン(小林薫)が酔っ払って、玄関の戸を蹴破って帰ってきた日を最後に、故郷の小倉での親子3人の生活は終わりを告げた。オトンの家を出たオカン(内田知哉子)はボクを連れて、筑豊の小さな炭鉱町にあるオバン(渡辺美佐子)の住む実家で、オカンの妹の小料理屋を手伝いながらボクを育ててくれた。
1970年代。中学生3年生になったボク(冨浦智嗣 )は大分の美術高校に合格し、早くオカンを自由にしてあげたい思いもあって、1人で下宿生活を始めることになり、初めてのオカンとの別れに泣いた。
1980年代。憧れの東京で美大生になったボク(オダギリジョー)は、自堕落な生活でオカン(樹木希林)に甘えて留年、親不孝な毎日を送った。
1990年代。東京で就職もせず、借金だけを溜め込んだボクは、それを返すため何でもかんでも仕事を引き受け、いつのまにかイラストレーター兼コラムニストとして食えるようになっていた。そんな時にオカンがガンの手術を受けたことを知った。
完治しない病気を抱え、それでも筑豊の町で1人で暮らすオカンにボクが・・・
「東京に来たらいいやん」と言うと、「ほんとに行ってもええんかね」っとオカンが言った。


toukyou -1.jpg toukyou -2.jpg
オダギリジョーや樹木希林は勿論・・・ボクの子役時代も芸達者。
そんな中で唯一映画初出演の、オカンの若い頃を演じる樹木希林の実の娘である、内田知哉子の演技以前の存在感。
正直演技は素人っぽいけれど彼女のウェイトは大きく、それが樹木希林のオカンに受け継がれる辺りが極自然に感じられ・・・
私が見る限り、さすが樹木希林のオカンはTVドラマ版の倍賞美津子よりも、もっと自然でベタベタ感の無いものになっているのが好ましく、その息子へ向ける愛情もさりげなく感情移入できるものになっている。

toukyou -3.jpgキャストは勿論、たくさんのカメオ出演に至るまで豪華で、ボクの幼馴染の平栗君を演じる勝地涼には笑わせて貰った。脚本は松尾スズキ。
オダギリジョーは、ちょっとかっこよすぎる感もあるけれど、その語りから、頼りなさげな美大生からイラストレーターに成長する姿から、やはり上手いですね。
彼の「オカン」という台詞も極々自然で、終盤の母への思いや、優しさには本当に心打たれます。
そして何事も中途半端で終わる人生に悲哀をこめて、時々出てくるオトン役の小林薫。

そんなオトンが若かりし頃上京した出来かけの東京タワーをバックにした写真に始まり・・・
60年代から始まるこのボクとオカンの物語は、その時代時代を表すノスタルジックな地方と東京タワーに象徴される都会の姿を背景に、自分自身の家族の昭和史にもちょっと思いを馳せられるような懐かしさのある作品になっています。

オカンにはオカンの青春があり、それはオトンにも然り・・・

私自身も、父親を看取る病室から眺める町のネオンを特別な思いで眺めたことを、ちょっと思い出し・・・
最後にオカンの病室から見える特大の東京タワーに・・・もうやだ〜(悲しい顔)


posted by ラクサナ at 22:35 | Comment(4) | TrackBack(0) | 2007年 3月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
大泉洋のSPバージョンは録画したのに見ずに消してしまって
もこみちのドラマは途中まで見てやめてしまって
原作は図書館で借りてきたのに
最後まで読まずに返却の時を迎えてしまったという大失態。
いつも途中挫折なので、物語結末を知らずにいます。

映画を見るためには、このほうが良かったかな(笑)
Posted by さくらこ at 2007年03月31日 19:10
[Em77]さくらこさん

SPバージョンは私も未見ですが・・・
大泉洋は一番リリー・フランキーに似ていると評判のようでしたね。
それはそれは・・・
是非映画バージョンの方で最後までご覧になってみて下さい。
樹木希林のオカンとオダジョーのボク、よかったですよ。^^
Posted by ラクサナ at 2007年04月01日 22:24
観てきました。良かったです。
「ボク」の気持になって親のことを思ったり
「オカン」の気持になって子供のことを思ったりして
ずっとうるうる状態でした [Em143]

キャストについては、リリー・フランキー役がオダギリジョー!?と
見る前までは「図々しいぞ〜」なんて思ってしまいましたが(笑)
全然、違和感なかったですね。
ピンク色メインのファッションも素敵でした〜♪

平栗君を演じる勝地涼には私も大いに笑わせていただきました。
お姉キャラも、なかなかお似合いですよね(笑)
Posted by さくらこ at 2007年04月23日 20:45
[Em139]さくらこさん

早速コメント有難うございました。

オダジョー良かったですよね!
ピンク色のファッション、ペーズリーのスカーフの巻き方がもう〜いいな!^^

ボクとオカンのドチラの気持ちにもなれる、本当に普遍的な家族愛に泣かされる作品でしたね。


Posted by ラクサナ at 2007年04月25日 00:29
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

絵文字
この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。