2007年03月31日

華麗なる恋の舞台で

Being Julia-1.JPG
サマセット・モーム円熟期の傑作『劇場』を原作に作られた作品にして、アネット・ベニング2005年のゴールデン・グローブ主演女優賞受賞作品。ぴかぴか(新しい)
同年のオスカーで、主演女優賞は惜しくもヒラリー・スワンクに輝いてしまったけれど・・・
女優が女優を演じる時、な〜んか本当に真価が問われる気がしますよね。
このアネット・ベニングは本当にお見事exclamation

40代半ばにして揺れ動く女優という女の気持ちを、大胆に軽妙に・・
かつ非常にチャーミングに演じて、胸のすくようなエンディングへと導いてくれます。

あのビールは美味かろうてexclamation×2


Being Julia-2.JPG1938年のロンドン。演劇界で頂点を極める女優ジュリア(アネット・ベニング)は、彼女を支える劇場の興行主兼舞台監督の夫マイケル(ジェレミー・アイアンズ)との間に聡明な1人息子ロジャー(トム・スターリッジ)もおり、円熟期を迎えた女優として満ち足りた生活を送っているかに見えたが・・・
そんな生活にも、転機を迎えようとしている自身の年齢的なものにも疲れを感じ、公演を休みたいとマイケルに訴える。
そんなある日、彼女の大ファンだというトム(ショーン・エヴァンス)という親子ほども歳の離れた米国人青年が現れ、マイケルの元で働くことになる。
彼女は熱い思いをぶつけるトムに少女のようなトキメキを覚え、二人は瞬く間に恋に落ちるのだが・・・。



劇作家としても有名なモームの原作も効いてるので、艶笑的ストーリーとしても機知に富んでいて楽しめるるんるん
お話は女優の新旧交代劇的な要素があり、ついこないだ観た「イヴの総て」にも似ているけれど・・・
コチラはコメディ的要素が強いですね〜そして何と言っても全編女優であるアネットが主役。ぴかぴか(新しい)

『イヴの総て』を観たとき、ベティ・デイヴィスのような存在感のある大女優の役柄を要する作品は、もう観られないわね〜っと思っていましたが、こんな風に転化した作品にまた出逢えるとは思っていませんでした。
そういう意味でもこのアネット・ベニングには参りました。(笑)

何より彼女が演じるジュリアのお顔を見ているのが楽しい。
この人、昔は随分可愛い感じの女優さんだったけど、その可愛さも残しながら・・本当に女優として円熟してきましたね。
私生活であのウォーレン・ビーティーの奥さんやってるだけでも凄い気がしますが・・。わーい(嬉しい顔)

Being Julia-3.JPG若い青年を演じるショーン・エヴァンスなんて、たいした魅力も感じない気がしますが・・・(爆)失恋
彼と抱き合うアネットさんは、終始ケラケラケラケラ笑っているんですよ。ハートたち(複数ハート)
もう若い男に恋する自分を楽しむ女優の顔ですね。キスマーク
で、普段はおサボリ気味のエクササイズにも励むし、女優のお仕事にも張り切りだす始末。
いかにも元男優って体のジェレミー・アイアンズの洗練された夫君がいればいいじゃないか〜っと思うと、こいつも結構影ではチャラ男だという・・・。(爆)

そんな中で若いトム君には、鳩が豆鉄砲くらったような(この女優さんもなかなか・・・笑)
野心ありありの若い女優の卵がつき・・・むかっ腹のたった大女優ジュリアの反撃や如何にexclamation&questionパンチ
途中で出てくるマイケル・ガンボンやブルース・グリーンウッドの存在も心強いし、可愛い一人息子の鋭いご指摘にはチョッピリ胸がキュンとしますが・・・
女であること、恋をすること、にも増して、私であることの、女優の自尊心の大きさ、そのしなやかさにも拍手したくなります。

Being Julia-4.JPG  Being Julia-5.JPG

“充実した”仕事の終わったディナーの前の、1人で飲むビールの味は格別のお味でしょうね〜乾杯!ビール


posted by ラクサナ at 22:12 | Comment(6) | TrackBack(1) | 2007年 3月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
映画を見てから、原作も読むという入れ込みようでした。でも記事を書くには至らず。映画の方が、喜劇としては良くできていると思います。ワハハハと笑えましたもの。モームは劇作家で、GAYでもあるので、さんざん苦い目にあった彼自身の体験にもとづくのでは。トムの人間性は、なんだか彼の秘書に似ているような。時々出てくる幽霊(原作に無し)の助言は、すべてを諦めてただ芸術に生きろということですね。脚色者は良くモームを知っているなと。
Posted by Bianca at 2007年04月03日 13:12
[Em149]Biancaさん

もう原作もお読みになったんですね。
なるほど、モームは辛い幼少時代をおくっているそうですが、ゲイでもあったんですね。『人間の絆』を昔読みましたが、人生を皮肉な目で淡々と見ているような作風が多いとか・・。
女優にとっての人生はまさしく舞台で演じることなんでしょうね。
舞台以前では嘘を演じ、舞台では本音を演じたジュリアの姿はお見事の一言で、あの息子も納得したのではないでしょうか。
Posted by ラクサナ at 2007年04月04日 00:31
私もあのウォーレン・ビーティーを家庭に落ち着かせただけでも、アネット・ベニングは凄いと思います。
この作品は彼女に始まり、彼女に終わったという感じでした。この映画を見て、彼女にアカデミー主演女優賞をあげたかったと思いました。本当に素晴らしかった。

あの若い男性との恋の時も女優の彼女だと私も感じました。端から見るとたいした男でもないけど、演技の恋だから良いのかも。笑。
ラストの彼女こそ、この映画の原題「Being Julia」ですよねぇ〜。
あの彼女は最高の表情をしていたと思います。
で、吹っ切れた彼女はますます大女優の道を歩むのでは?と予想さえさせられました。
そうそう、あの女優の卵ちゃん、「綺麗。綺麗」と皆さんが連発していたけど、見ている私たちにはちっともそのように思えないところが、また可笑しかったですねっ。
Posted by 紫の上 at 2007年04月04日 20:08
[Em149]紫の上さん

そういえばアネット・ベニングは、以前「アメリカン・ビューティー」でもアカデミーの主演女優賞にノミネートされていて、二度までもヒラリー・スワンクにとられているんですよね。
私もラストの彼女の顔には、主演女優賞が相応しいと思いましたよ、本当にお見事でした。
あの鳩が豆鉄砲みたいな女優の卵ちゃんも、ずっとあの舞台を続けなければいけない羽目になってしまったけれど、女優としてはすんなりいくよりも、良い試練の場となる気がしませんか。(笑)
ジュリアは舞台の演出の方でも才能を発揮できそうですよね。
Posted by ラクサナ at 2007年04月05日 00:52
トラバどうもでした〜♪
最後のビールなんですが・・大多数の皆さんの解釈とワタクシだけ違ってまして・・汗;
でももう日が経つと、ジュリアさんの表情がどんなだったか記憶も定かではなくなり・・(爆) もう一度DVDになったらラストだけ確認したいと思っております わはは。
若いT・O・M=トムちんはちっとも魅力無かったですよねえ! それでも「愛してます」なんて言われたら嬉しいに決まってますけど(自爆)
Posted by マダムS at 2007年04月16日 15:38
[Em149]マダムSさん

コチラにもコメント有難うございます!
あはは・・・最後の[Em53]!
もう私には美味しそうで(その後この日、野球観戦を控えていたので尚更・・・笑;)
仕事にも恋にもケリを付けて、充実した大人の女性の1人[Em53]に、生唾ゴックンで、深い意味合いなど考えもしませんでしたので・・・!(汗;)
う〜〜む、若トムちん!
悪い気はしませんね〜そりゃ!(自爆2;)
Posted by ラクサナ at 2007年04月16日 16:47
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Excerpt: アネット・ベニングが舞台女優と普通の女性としての表情の変化を実に上手く演じ分け、第62回(2005年度)ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞も納得の作品でした。 『華麗..
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2007-04-16 15:29
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