2007年06月12日

ゾディアック

ZODIAC.JPG試写会にて鑑賞、公開は6月16日。

’60年代に起き、全米を震撼とさせた実在の未解決事件を、デヴィッド・フィンチャー監督が映画化。

“ゾディアック”と名乗る犯人に翻弄される人々を描く作品であるけれど、デヴィッド・フィンチャーのことだから・・・っと、彼独特な世界観が繰り広げられるのかと思ったら・・・
これが意外にもドキュメンタリータッチexclamation&question

一時たりとも目が離せないその展開だけれど・・・
2時間半を超える上映時間に付いて行く集中力がもう大変!(ただでさえ散漫なのに・・・夜の試写会だし・・爆)がく〜(落胆した顔)たらーっ(汗)

もう疲れたぁ〜exclamationどんっ(衝撃)


ZODIAC-1.JPG1969年7月4日、独立記念日の祝いに活気づく町カリフォルニア州バレーホの郊外、駐車した車の中のカップルに一端は通り過ぎた車が又近づき、突然車内の男女に銃を発砲、女性は絶命、男性は重症をおう。
そのことを警察に通報したのは犯人自らだった。
それから一ヵ月後にサンフランシスコ・クロニクル誌に一通の手紙が届く。
そこには7月の事件を含め2件の殺害を実行したとする声明文が書き記されていて、それは後に自らを“ゾディアック”と名乗る犯人からの最初の声明文だった。そしてその手紙には、謎の暗号文が添えられていて、それを新聞のトップに掲載しなければ、大量殺人を実行するという脅迫文でもあった。
その事件の担当となった同紙の記者エイブリー(ロバート・ダウニー・Jr )と社説の風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は、この一件と暗号解読に並々ならぬ執着をみせ没頭していく。
一方、4度目の犯行にして、被害者の衣服の切れ端と共に署名入りの犯行声明文に添えて“ゾディアック”と初めて名乗りをあげた“タクシー運転手殺害事件”から、サンフランシスコ市警の刑事トースキー(マーク・ラファロ )も又同じくゾディアックを追うことに執着していくのだが・・・・。



60年代に米を震撼とさせた殺人鬼ゾディアックは、私にはあまり覚えも馴染もない名前なんですが・・・
当時かなりのインパクトをアメリカ人に与えたんだろうな〜っと、この映画を観て更に思う。がく〜(落胆した顔)
犯人像もさることながら、最も近い立場で影響を受けたマスコミの人間と刑事にスポットをあてた作品ではあるけれど、デヴィッド・フィンチャー監督自身の思いもかなりのものexclamation&question
およそ彼らしからぬオーソドックスな撮り方で、ドキュメンタリーに近い、生々しい雰囲気を克明に描き出している。

冒頭のスリー・ドッグ・ナイトの“EASY TO BE HARD”がガンガン流れていくシーンは彼ならではの面白みに富んでいるが、最初の犯行が行われるシーンから当時の雰囲気作りにも相当手が込んでいる。
ジェイク・ギレンホールは勿論、ロバート・ダウニー・Jr達も熱のこもった演技を見せてくれるけど、風体が60年代ならではのマーク・ラファロの演技も期待以上に良かった。ぴかぴか(新しい)
生放送前のブライアン・コックスの台詞にスタートレックが出てきているのも、ちょい嬉し。(笑)
ダーモット・マローニー は、最近演技よりも形から入っておりますなぁ。(笑;)

ZODIAC-2.JPG

未解決の事件を扱う映画としては、かなりお行儀の良い作品とも言えるけど、そんな結末を予想しながら観ても、かなりハラハラドキドキする展開と引き込まれてしまう重圧感はかなりのもの。
事件に巻き込まれていくのが、その影響を受けるに近い人間とはいえ、第三者という立場であることから、彼らに感情移入しながら鑑賞を進めることでかなり疲れる。ふらふら

追えば追うほどにその正体が曖昧になってくるゾディアックという犯人の正体。
観ているコチラも興味を引かれ訳がわからなくなる・・・謎が多い犯人の描き方も凄い。
犯行を重ねていく犯人の声明文や、大胆不敵に生放送の番組に電話をしてくるその肉声さえも、実は本物かどうか判らなくなるという件、また行われた過去の犯行を引用するという周到さも持ち合わせているが、世間を恐怖と不安に陥れる謎を呼んだ奇妙な暗号文にしても、意外なところで解読されてみると、さしたる重大な意味合いも無く、実際この作品にも出てくる『ダーティー・ハリー』のモデルにもなったゾディアックは、自身の映画化まで示唆するという・・・子どもじみた挑発心と自己満足を持ち合わせる幼稚な性格だと思えなくも無い。
それら全部を計算づくで犯行を実行していたとしたら、凄いことだけれど・・・謎ふらふらたらーっ(汗)
そんなもう少しで手が届きそうな犯人に翻弄される記者や刑事の気持ちが執念に変わるのは、極自然な気までしてくる。


クロニクル誌の挿絵を担当している、一線から少し距離を置いた立場にある真面目なグレイスミスが、ある意味持ち前のオタッキーな性格で、情報を一番冷静に見つめる目を持って事件に没頭していく辺りも納得がいくし、新聞社で事件を担当した記者エイブリーの顛末は、演じるロバート・ダウニー・Jrらしい(^^;というか、この事件が破滅的な彼の性格に拍車をかけたのだろうと思う。
そして長い捜査に身も心も疲れ果てた刑事トースキーが、キャリアに影響する問題まで抱えさせられるという顛末も苦しいがありそうなこと。

そういった、あまりにそれに囚われすぎて半生をそのことに奪われていく人間の末路は、決して特殊なものではないにせよ、2時間半以上の上映時間でソレを克明に、次々に淡々と見せられていく展開は、本当に重苦しく・・・
本当に観終わって疲れましたね〜私。ふらふら

ZODIAC-3.JPG

科学捜査といっても、指紋と靴あとぐらいでしか捜査を進められぬ時代に、被害者だけではなく関わった人間まで変えてしまったゾディアックという犯人。
全然違う描き方ではあるけれど・・・結果的に見ると・・・
やはりファインチャー監督の「セブン」に似ているのかもしれない・・・。

そしてラストには事実にもある、一つの結論にグレイスミスは達するのだけれど・・・・
エンドロールを読むと、今の科学捜査にしたって、案外あてにならないのではないかとまで思わされてしまう。
観終わってくたびれ果ててしまったけれど、もう一度このグレイスミスの結論を確かめるべく鑑賞してみたい気が・・・
いまさらながらしてくるのだけれど・・・DVDの方がいいかなexclamation&questionわーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)



posted by ラクサナ at 02:02 | Comment(3) | TrackBack(0) | 2007年 6月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
試写会続きですね。
思っていたより、長さは感じませんでした。彼らと事件を同じように追っていたからかも知れません。
トイレも大丈夫でした。(笑)
Posted by MACHI at 2007年06月15日 14:39
最近、長い映画は辛いので、これは無理かも・・と思いましたが
事件に集中していたせいか長さは感じませんでした。
同じく、トイレも大丈夫でした(笑)

この手の映画は好きです(^^)
でも夜の鑑賞だったら、やっぱりしんどかったかも…
お疲れ様でした(笑)
Posted by さくらこ at 2007年06月16日 20:57
[Em106]MACHIさん

ちょっと寝不足気味な中での夜の試写会。
淡々と繰り広げられる映像の中で持続させなければいけない集中力が・・・私は結構キツカッタです。(><)
トイレは大丈夫でした〜!^^b

[Em106]さくらこさん

私はガラにも無く集中してたんで・・・疲れたのかもしれません。(笑)
終わっても出るのはため息ですしね・・・判っていることながら・・・(^^;
関って狂って行く人たちの描き方も、それが人間そのもの・・という感じで、特別ではない部分がジワジワと恐いですよね。
トイレは大丈夫でしたが、やたらと喉が渇きましたぁ〜。(^^;
Posted by ラクサナ at 2007年06月18日 18:45
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