2007年07月18日

ファウンテン 永遠に続く愛

FOUNTAIN-1.JPG『π』や『レクイエム・フォー・ドリーム』の、難解ダーレン・アロノフスキー監督作にして・・・
永遠の愛と死の意味を問う、三つの時代が交錯した物語。

いやはや、ダーレンさんもテーマが段々と判り易くなってきましたかね。
それはいいことなんですが・・・
な〜んかこの作品は、ちょっと不可思議に可笑しい。(笑)
非常にロマンチックなようで、何処かすっ飛んでいるexclamation&question

でも・・・ヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズの大アップ&絡みは、美しく切なく・・・なかなかのもんです・・・。

しかしながら96分の上映時間に収まっている3つの時代の物語が・・・何故だかえらく長く感じる代物・・・

“千の風になって〜♪”が聴こえてきそうであります。。。(・人・)


FOUNTAIN-3.jpg

医師であり薬理学者であるトム・クレオ博士(ヒュー・ジャックマン)は、脳腫瘍に冒された愛妻イジー(レイチェル・ワイズ)を救うため、新薬の開発に一心不乱に取り組むが、彼のその情熱は限度を超え・・・彼を支える研究所の上司であるリリアン博士(エレン・バースティン)や助手たちの間にも困惑の思いが広がっていた。
そして何よりも・・自らの死を受け止め、残された時間を共に過ごしたいと願うイジーの心がトム自身に見えなくなっていた。
そんなトムにイジーは、中世スペインの女王イザベル(レイチェル・ワイズ)が騎士トマス(ヒュー・ジャックマン)に永遠の命を約束する“ファウンテン(生命の泉)”を探すよう命じる自作の物語を手渡し、未完の物語を完成して欲しいと頼むのだが・・・。


FOUNTAIN-7.JPGキャストとしては、ほぼ出ずっぱりのヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズが凄いexclamation
ヒュー様に至っては、3部構成の1人三役を持ち前の見栄えのよさと演技で熱演。あせあせ(飛び散る汗)
未来編のスキンヘッド姿なぞは・・・もうもう絶句でありまする。(もっともコレはスキンヘッドというより剃髪姿というべきかな・・・exclamation&question がく〜(落胆した顔)
レイチェルも美しかったですね〜中世スペインの女王姿の絢爛たる美しさ、現代のイジーを演じるスッピンでのアップの健気な美しさ。
現代と中世での、そんな2人の絡みも良いです。黒ハート


そんな訳で・・・物語は、妻の死を目前に控え苦悩する現代と、イジーの書いた物語である中世、独特の世界感を持った未来といった3部構成で、ひたすらトムがイジーの死を受け止める過程が描かれているんですが・・・
冒頭からその3部構成が交錯するので、ちょっと仰天するものの、結末も視覚的にちゃんととらえて見せてくれるので、見終えると非常に判りやすく、アロノフスキーの描く作品としては意外にもシンプルだと思うんです。
ただ見せ方の問題が、私的には、ちょいとひっかかり、力が抜ける思いがした物語の結実部分の未来変・・・じゃなくて編exclamation&question(笑;)

FOUNTAIN-8.JPG

実はもうこの物語のテーマに対する答えは、死を悟りその意味を知ったイジーの言葉で、全て現代で型がついているようなもの。
最愛の妻の死をいつまでも受け入れられぬトムへの宿題として、イジーが書き残した物語が中世編となって、生命の根源を探す旅はマヤ文明の大樹にその答えを見出すこととなる・・・・
っとこの辺りの二部構成で、普通ならお話は終わっても宜しいかと思うところを・・・

なんとまぁ〜それから描かれる未来編と言うのが、近未来なのか、トムが後に付け足した、イジーの未完の物語の一章なのか、定かではない一編でありまして、いやさすがアロノフスキーと言いたい所だったんですが・・・
スノーボールの中で、宇宙空間の中で、迷走?いや・・・瞑想するヒュー様の姿なんかが、何とも言えず笑えてしまって・・・アナタ!(爆)
かなりの宗教的胡散臭さも直接的で・・・たじろいてしまう部分も私的にはありありでござんした。
いや〜でも考えようによっては凄いことだと思います。

FOUNTAIN-4.JPGFOUNTAIN-5.JPGFOUNTAIN-6.JPG
   あっと驚くヒュー様3変化exclamation×2

以前から、突然のブラッド・ピットの降板、続いてのケイト・ブランシェットの降板やらで、一時は頓挫するなど問題になったこのアロノフスキー作品は『レクイエム・フォー・ドリーム』から6年の年月を経て完成した代物。
なるほど・・・・っと観ていて思いました。
やっぱり作品の方向性に問題があったんですかね〜あの降板劇はexclamation&question
もっとも、どんな宗教色を出そうが、演じようが映画の中でのお話ということで、力演したヒュー・ジャックマンは立派だと思うんですけれど・・・。
死生観の問題は人間の永遠のテーマですから・・・・作品の方向性云々よりも、アロノフスキーが定義づけイジーが悟った死への観念というものは、私にとってもなかなか心に残る一言ではありました。

っということで、自分の命、愛するものの命が、いつか尽きる日が来たとしても・・・・
あんなスノーボールの中で思考錯誤するまで行かずとも・・・(爆;)
次の世代へと何かを残せる存在でありたいなぁ・・・っと、その死を受け止める人でありたいと思うのでありまする。。。もうやだ〜(悲しい顔)



posted by ラクサナ at 22:53 | Comment(7) | TrackBack(3) | 2007年 7月映画鑑賞作品
この記事へのコメント
未完成の記事にお邪魔してすみませーん!
私の方の不具合のご指摘有難うございました!なんとか解決したようですので、ご報告がてら・・。

スキンヘッドのヒュー様はなんとなく異様でございましたねぇやっぱり。。中世のパートは素敵でしたが。 精神世界を映像化するのってどうしても抽象的?でも今作は映像が素晴しかったので、なんだか引きこまれてしまいましたが。。 
記事完成されましたら またお邪魔しますね(^^)v
Posted by マダムS at 2007年07月25日 20:01
哲学的とか、すっ飛んでる・・・とか色々と聞いて、興味津々で見に行きましたが、
神秘的な映像の世界に引き込まれてしまったです。
記事が完成したら、私もまたお邪魔します〜〜!
Posted by 紫の上 at 2007年07月26日 19:42
[Em108]マダムSさん

マダム、眠気との戦いの爆年期障害のなかで、やっと感想アップです。(笑;)

私も現代と中世パートまでは、なかなか素敵なファンタジーだと思うのですが・・・
どこか趣味に合わないパートが出てくると人間素直になれないようで・・・(^^;
アロノフスキー監督の思いは十二分に伝わってきたのですが、あれま何処へ行くの?なんて思いはぬぐえませんでした。(爆)
こんな深遠なテーマを茶化してしまうようで恐縮ですが・・。(^^;

[Em108]紫の上さん

『π』や『レクイエム・・』で、非常にインパクトを持った映像世界を魅せてくれたアロノフスキー監督ですが、今回は全編ファンタジーとして素直に受け取れば素晴らしい作品だったとは、私も思います。
ヒュー・ジャックマンは偉いな、凄いなぁっと感心することしきり・・・です。^^


Posted by ラクサナ at 2007年07月31日 00:23
こんばんはー。[Em60]
事前にちらほら、すっ飛んだ系だと小耳に挟んでいたので、構えていたほどに変さを感じることもなく私はかなり楽しめてしまいましたー。

>宗教色
○○教の××宗派について描写されていたならば、そこにひいたかもしれないんですが、宗教というよりか、思想・哲学・スピリチュアルなものに思えたので、私はむしろそこが興味深かったんですよねー。
(我が国では今は、スピリチュアルという言葉も胡散臭い域なんですっけ?(笑)
Posted by かえる at 2007年07月31日 22:01
[Em108]かえるさん

かえるさ〜ん、寅米有難うございます!
私は、あまりアロノフスキー作品だ、などとは意識せず、ヒューとレイチェル見たさの鑑賞という感じでしたが・・・
冒頭からの座禅と太極拳にやられました。
「一体何してるんだ?」と・・・(笑;)
それゆえパイなどから比べると、私的には、どっかで見たような映像を観て、かなりギャグ風味が勝ってしまったのに、テーマや内容からすると笑えないのが、きつかった気がします。。。(笑)
スピリチュアルな世界が「惑星ソラリス」や「2001年・・・」で描かれたように抽象的なものであればよし、とするのも可笑しい気はしますが・・・。^^;
Posted by ラクサナ at 2007年08月02日 00:44
感想アップお疲れさまでした〜
暑くなりましたね〜 耐え難いこの湿気・・Σ( ̄ロ ̄lll) 涼しい映画館でこのような音楽と映像に浸ってお昼寝したいーーと思う今日この頃・・(笑)
ひゃひゃ?最初はブラピ&ケイトだったんですか?他にもそのコンビでの立ち消えプロジェクト無かったですか?ああもう私は更年期終わって認知症の世界ですぅ・・
一度可笑しいと思って入り込めないともうダメってことありますよね。むずむずしちゃって・・という経験私も沢山ありますわ。
Posted by マダムS at 2007年08月03日 19:45
[Em108]マダムSさん

ひゃ〜暑くなりました。。。
暑中お見舞い申し上げます。
映画館でお昼寝・・・私なんか毎度の事ながら、イイ気持ちでございますよね。。。
ってコレでは寝ていませんでしたが・・そうそう、お尻ムズムズが眠れない原因だったかも・・(笑;)
ブラビ&ケイトだと、あの不愉快極まりないアメリカ人夫婦の『バベル』がありましたので、それも降板の一要因だったのかも・・・(^^;
Posted by ラクサナ at 2007年08月06日 16:00
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

絵文字
この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/48739462

『ファウンテン』 ~東京国際映画祭で
Excerpt: 命に永遠はあるのだろうか・・ 切なく不思議で美しい ラブ・ファンタジー
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2007-07-25 19:56

『ファウンテン 永遠につづく愛』 The Fountain
Excerpt: 独創的にワンダフルなロマンチック哲学オデッセイ。 医師のトミーは妻イジーを死の病から救うため、新薬の開発に取り組んでいた。お待ちかねのダーレン・アロノフスキー監督作!この作品の企画がアナウンスさ..
Weblog: かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
Tracked: 2007-07-31 21:47

「 ファウンテン 永遠につづく愛/ THE FOUNTAIN (2007) 」
Excerpt: ..
Weblog: MoonDreamWorks★Fc2
Tracked: 2007-08-03 23:40
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。