2007年08月22日

ボルベール

Volver.JPG 6人の女優がカンヌ国際映画祭で女優賞に輝くなど、各映画賞で称賛されたペドロ・アルモドバル監督作品。

下品と美しさスレスレに・・・
赤と白のストライプのセーターから、
水色のキャミが力強くのぞく・・・(^^
今までに無い何とも力強いペネロペ・クルスを含める6人の女性たち。

あんりゃま〜このポスター左斜め上
まっ赤かですね〜どんっ(衝撃)exclamation×2

哀しくも嬉しく、辛くてもたくましく・・・
あふれ出る色彩の中でのヒロインたちに、人生の素晴らしさを感じる作品。キスマーク


マドリードに住むライムンダ(ペネロペ・クルス)は、15歳の一人娘パウラ(ヨアンナ・コボ)を連れ、姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)と共に、カスティーリャ地方ラ・マンチャの小さな村にある母イレネ(カルメン・マウラ)の墓参りに来ていた。
その帰りに彼女たちは母の姉であるパウラを訪ねるが、いまだにイレネが生きているように振舞う認知症のすすんだ叔母を心配して、隣人アグスティナ(ブランカ・ポルティージョ)に叔母のことを頼みマドリードへ帰る。
しかし、自宅へ戻ったライムンダとパウラには、失業中の夫パコ(アントニオ・デ・ラ・トレ)の行動から、とんでもない出来事が待ち受けていた・・・。



これまでのアルモドバル作品にしては、判りやすくソフトな感までする・・・
哀しみを生きることに変える三代にわたる“母と娘の女性賛歌!”ですかね。
ペネロペの歌う「VOLVER(帰郷)」のシーンは、口パクでも秀逸るんるん
ぺネロペは、昔のスペイン作品では可愛さが群を抜いていた印象だけど、ハリウッド女優になってしまってイイと思った作品は皆無に等しく、なんとなく苦手女優のお仲間入りしていたのだが・・・
今回の役柄には、やはりスペイン女優の本領発揮exclamation&question
年齢と共に、こんな役柄を待っていたんでしょうね。
ある意味毒々しいメイクでたくましくも健気に、彼女らしく演じているのがさすがexclamation

Volver-2.JPG

Volver-1.JPG赤を基調にしたカラフルな色彩感覚や、独特のプンとした生臭さは感じるのだけれど・・・
血生臭い出来事からのサスペンスかと思えば、中盤からはちょっぴりホラー風味!?でもどこか可笑しい・・・。
男に苦労する女たちの話ではあるけれど、“”のような男たちの存在感はまるで無し。
そして、このお話はちゃんと女たちの人間ドラマに気持ちよく着地する。
危なげな話を、故郷のラ・マンチャ、マドリードの独特の雰囲気と、やはり女優たち6人の演技が何とも言えない面白みを感じさせる。

Volver-3.JPG

ペネロペと娘が街角で並んでいるシーンの2人のスラッと伸びた足の線。
カルメン・マウラ演じる母レイネの秘密の告白も面白いが、
レイネが娘ライムンダに「あんたそんなに胸があったっけ?」目っと、ふと語りかけるシーンが面白い。
女同士は永遠のライバル?
母と娘・・・・・愛情とパワー、男の入り込めない世界。。。。(笑;)


そんな世界を面白おかしく描いたアルモドバルだけれど・・・


彼が芸術家として、一人の人間として、この作品と共にした告白。
「自分自身や愛する者たちの死だけでなく、すべての死を受け入れることができず、近年大きな痛みと不安で生きることも辛かった」
何があっても負けずに生き抜き守り抜く、強い母親の愛情と生き様を描いた自らの作品が、また自身の生への活路を見出すものになって・・・という記念すべき作品なのだそう。
なるほど・・・彼の作品としては、毒気にもまさる癒しの部分を感じる気がするのも納得。
しかし・・・彼自身に何が起こったのかは知らないけれど、多かれ少なかれそんな悩みは人間としては誰もが抱える不安よね。

それを自分の作品に勇気を与えられ乗り越えるって・・・・凄いことですわね。。。



posted by ラクサナ at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年 8月映画鑑賞作品
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