ヴィクトリア王朝時代において、今の時代を生きる女性の原点を重ね合わせる内容。
波乱万丈とはいえ、ゆったりとした時の流れに、ファンタジーなシーンを織り込み、1人の職業婦人として生きるヒロインの強さや哀しみをさりげなく描いた佳作、強烈ではなくてもいつまでもフワッと心に残りそうな作品かな。
ヒロインの愛や仕事に対する葛藤だとか、その半生に対する掘り下げ方はちょっと物足りなさを感じる気もするけど、ピーターラビットの世界感を壊すことなく、愛すべき作品になっている点は非常に好感度大だと思う。
ちょっと前半のレニー・ゼルウィガーは初々しさに欠けていている気がしたし・・・そういや久しぶりのユアン・マクレガーも

とは思いましたが、実際にその頃のポターの実年齢は39歳だったとか・・・なるほど・・。
何とミス・ポターもピアフみたいに運命のいたずら的な哀しい恋の終わりを経験していたのね。


湖水地方の美しい景観にもうっとりするし、晩年のポターの生き方は羨ましい限り。
観終わって、何か温かく幸せな気持ちがして・・・
帰って、今うちにある唯一の“ピーターラビット”、WedgwoodのマグカップでTeaを頂きましたわさ。
