ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』をニコール・キッドマン主演で4度目の映画化。
監督は『es』『ヒトラー 〜最後の12日間』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。
しかし、3度目の正直ならぬ4度目のリメイクってのも凄いですよね。

過去作品、私はドナルド・サザーランド主演の『SF/ボディ・スナッチャー』しか観ていませんが・・・
50年代の1作目『ボディ・スナーッチャー 恐怖の街』の警世的な未公開作品がなかなかの秀作であったようで・・・
宇宙植物に侵略され、感情を持たない人間もどきが増えていく恐怖にその時代の世相を重ねるという設定が、いつの時代にも何かを考えさせるという、なかなか魅力的な内容なんでしょうね。

ボディ・スナッチャー/恐怖の街 (1956) SF/ボディ・スナッチャー (1978) ボディ・スナッチャーズ (1993)
スペースシャトルが原因不明の事故で着陸に失敗、大破したその残骸の現場にアメリカ疾病予防管理センターのタッカー・カウフマン(ジェレミー・ノーサム)が調査に入る。しばらくして、タッカーの元妻で精神科医のキャロル(ニコール・キッドマン)の元に、息子オリバーを預かりたいという申し出が入る。困惑するキャロルだが親権申し立ての事もあり、タッカーに息子を預け、親友である外科医ベン・ドリスコール(ダニエル・クレイグ)と共にパーティーに出かける。
しかし、その頃感情を失わせ、人間を変えてしまう伝染病が蔓延しつつあった・・。
今回の『インベーション』は、ニコール母ちゃんの息子を守っての奮闘劇になってまして・・・(ジョディさんでなくて良かった。。。

ニコールはクライマックスのカーアクションで怪我をしたらしいんですが、やはり今回も彼女の美しさは格別。

こんな物語では定番のヒロインにつかず離れずの優男を演じるのが・・・
意外にもニコールとのツーショットもなかなか映えるんでないかい?のダニエル・クレイグ。
その同僚にジェフェリー・ライトだとか元夫役にジェレミー・ノーサムとか、共演もなかなか豪華。
オリジナルからの流れで感じる「B級ホラー色を出したんかいな〜!?」にしてもちょっと困りものの感染方法・・・。
思わず“もらいゲ○”しちゃいそうなアレには笑っちゃいましたが・・・・
ここ何年も前からホラー系の作品に限らず、何でもアノ描写が露骨なんですよね〜如何なものか。。。

しかし・・・タイトルからも判るように今回のはボディ・スナッチャーではなく、SFホラー色は殆どありませんでした。
ラストの現代における警告的なメタファーも、そうなんだよな〜とは思うものの・・・
ニコール母子の愛情に負けたか・・・あまり捻りのないモノに感じられてしまい、いろんな意味で怖さは半減してる気はしました・・・。


共演で言うと70年代のリメイク作品で、ある意味重要な役柄で出ていたヴェロニカ・カートライトが、ちょいと出ていたのが興味深かった。
「人間は猿と宇宙人が交尾して出来たんだから・・」なんて台詞もアリ・・・印象的なラストにも彼女ありき。
管理社会の象徴のような、赤福もビックリな(笑;)州の公衆衛生調査官というD・サザーランドが、人間性を守るために大奮闘する物語、ラストの恐怖というか物哀しさが何とも言えない・・・。(人面犬も出ています・・

ってことで、最近観直してみましたが、やっぱり私は『SF/ボディ・スナッチャー』の方がスキですねー。
ぷぷ・・・人面犬、そういえばいましたな、飼いたくない・・・。
こんばんは☆
そうそうヴェロニカさんは、確か子供の頃に「トワイライトゾーン」にも出ていましたよね?
そういえば、妹の「宇宙家族ロビンソン」のペニーちゃんことアンジェラ・カートライトは何処へ?
人面犬・・・ありゃ宇宙植物の寄生しそこない?(笑;)